▲イラスト=UTOIMAGE
中国・広東省で、滋養強壮食として知られる羊の胎盤(プラセンタ)を食べた一家が、ブルセラ症に感染したことが分かった。
【写真】羊の胎盤で作った滋養強壮食(資料写真)
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが7日、報じた。それによると、広東省に住むチャンさん(女性)は最近、羊の胎盤を料理して食べたところ、発熱すると同時に体重が突然5キロ減るという症状が現れ、病院でブルセラ症と診断された。
ブルセラ症..
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中国・広東省で、滋養強壮食として知られる羊の胎盤(プラセンタ)を食べた一家が、ブルセラ症に感染したことが分かった。
【写真】羊の胎盤で作った滋養強壮食(資料写真)
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが7日、報じた。それによると、広東省に住むチャンさん(女性)は最近、羊の胎盤を料理して食べたところ、発熱すると同時に体重が突然5キロ減るという症状が現れ、病院でブルセラ症と診断された。
ブルセラ症は牛、豚、羊などの家畜から人間に伝染する人獣共通感染症で、殺菌されていない乳製品や病原体に汚染された肉類を十分に加熱せずに食べた場合に感染する。チャンさんと一緒に羊の胎盤料理を食べたチャンさんの姉夫妻もブルセラ症を発症した。
胎盤は子宮内で胎児を守り、栄養を供給する器官だ。中国には人間の胎盤を乾燥させて作る「紫河車」という伝統的な漢方薬があり、昔から免疫力強化や不妊治療、気力回復などに効果があると考えられている。
2005年に中国政府が人間の胎盤の取引を禁止したことから、羊・牛・鹿などの胎盤の需要が伸びている。しかし、動物の胎盤を摂取して細菌に感染するケースも時折報告されており、専門家らは摂取を控えるよう呼び掛けている。
昨年には尿毒症を患っていた中国の女性が、滋養強壮食として3年以上も羊の胎盤を調理して食べ続け、ブルセラ症による脊椎炎を発症した。北京の産婦人科のシェ・イン医師は「胎盤はタンパク質の供給源ではあるが、調理すれば栄養素がほとんど破壊される上、調理の過程で臓器内のバクテリアが死滅せずに残る可能性があるため、食べないことが望ましい」と話した。
中国のネット上でも「今では胎盤よりも優れた栄養素が非常に多い。胎盤がいいという古い考えは捨てるべき」「出産後に自分の胎盤をくださいと言って、後で食べる人たちもいる」などと中国伝統の食文化を批判する声が上がっている。
チェ・ヘスン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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