▲イラスト=UTOIMAGE
先月、カンボジアと国境で武力衝突したタイが、「国境状況対策センター」の新報道官に40代の女優を起用した。バンコク・ポストなどの現地メディアが11日に報道した。
報道によると、国防副大臣兼国防大臣代行のナタポン・ナークパニット将軍は8日、国境状況対策センターの報道官に有名女優のパナダー・ウォンプディ氏(49)を任命したと正式に発表したとのことだ。
【写真】女優パナダー・ウォンプディ氏(49)
タイ国..
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先月、カンボジアと国境で武力衝突したタイが、「国境状況対策センター」の新報道官に40代の女優を起用した。バンコク・ポストなどの現地メディアが11日に報道した。
報道によると、国防副大臣兼国防大臣代行のナタポン・ナークパニット将軍は8日、国境状況対策センターの報道官に有名女優のパナダー・ウォンプディ氏(49)を任命したと正式に発表したとのことだ。
【写真】女優パナダー・ウォンプディ氏(49)
タイ国防省が有名女優を報道官に起用したのは、カンボジア国防省の報道官をマリ・ソチェアタ中将が務めているのを意識したためだ。タイ政府は先月のカンボジアとの国境紛争で、マリ報道官がカンボジアに有利なフェイクニュースを流布し、国際社会でタイの評判を傷付け、カンボジア支持を引き出す象徴的な役割を果たしたと考えている。これに対抗して、大衆に人気のある女優を報道官として前面に押し出したのだ。
ナタポン将軍は「正直言って、今回の任命はマリ報道官のあらゆる発言に迅速に対応する女性が必要だったためだ。少なくとも我々はカンボジアに比べ、確実な長所が一つある。それはパナダー報道官の方が(マリ報道官より)美しいということだ」と述べた。
パナダー報道官は2000年にミス・タイに選ばれ、女優・歌手・司会などの芸能活動をした。米国で経営学の学士を取得し、オーストラリアで国際経営学修士号・経営哲学博士号を取得した。タイ上院の経済・常務・産業委員会顧問を歴任し、社会運動家としても知られている。
パナダー報道官は「国境で領土を守るため、忍耐心を持って戦うタイの兵士と、軍事衝突で被害を受けた住民たちを見て、報道官の職を受諾した。正確な情報をタイの人々と全世界に知らせるため、役割を果たす」と述べた。
タイとカンボジアは先月24日から国境一帯で交戦している。米国のドナルド・トランプ大統領の仲裁で五日後に休戦に合意したが、この過程で少なくとも43人が死亡し、30万人以上の避難民が発生した。タイ側はこの衝突により兵士15人と民間人14人が死亡し、兵士230人と民間人53人が負傷したとしている。
双方の休戦状況は不安定な状態が続いている。9日にはタイ東部シーサケート県でタイ軍が国境警備を強化するために鉄条網を設置していたところ、地雷が突然爆発した。この事故でタイの兵士1人が足を切断し、他の兵士2人も負傷して病院で治療を受けている。タイ軍は「カンボジアが埋設した地雷のせいだ」として、地雷使用を禁止する「オタワ条約」に違反していると主張した。だが、カンボジアは「新たな地雷は埋設しておらず、今後も埋設しないだろう」と反論した。カンボジアは1998年までの約30年間にわたる内戦で、地雷や不発弾が多数あり、現在まで地雷400万-600万個が埋まっていると推定されている。
チェ・ヘスン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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