▲写真=UTOIMAGE
ロシア軍が米国の星条旗を掲げた米国製の装甲車に乗って最前線のウクライナ集落を横切っていく様子を捉えた動画が公開された。米国のドナルド・トランプ大統領が推進するウクライナとロシアの平和協定が重要局面を迎えている時期に、米国の装甲車や星条旗が出てくる映像をロシア側がばらまいたのは、ウクライナをあざけろうとする狙いがあるのではないかという解釈が出ている。
【写真】米ロの国旗を掲げて走行するロシア軍装甲車..
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▲写真=UTOIMAGE
ロシア軍が米国の星条旗を掲げた米国製の装甲車に乗って最前線のウクライナ集落を横切っていく様子を捉えた動画が公開された。米国のドナルド・トランプ大統領が推進するウクライナとロシアの平和協定が重要局面を迎えている時期に、米国の装甲車や星条旗が出てくる映像をロシア側がばらまいたのは、ウクライナをあざけろうとする狙いがあるのではないかという解釈が出ている。
【写真】米ロの国旗を掲げて走行するロシア軍装甲車
ロシア国営放送のRTは18日、ロシアの兵士が乗った装甲車1台がロシア国旗と米国旗を同時に掲げて戦場に突進する様子を捉えた動画をテレグラムのアカウントに載せた。RTの説明によると、この動画はウクライナ東部ザポリージャのマラ・トクマチカ村で撮影された。
動画内の装甲車は米国が生産したM113で、ロシア軍が鹵獲(ろかく)したものだとRTは主張した。RTは「この動画は、戦争特派員ブラド・アンドリーチャに第70自動車化ライフル連隊所属のロシア戦車兵たちが提供したもの」だとし「ウクライナ軍から奪ったこの装甲車は修理・復元作業を経て再び稼働した」「今やロシア軍はこれを実際の戦闘任務の遂行に活用している」と伝えた。
オランダの軍事情報サイト「Oryx」によると、ウクライナはロシアによる侵攻後、西側から供給されたおよそ1600台のM113装甲車のうち397台を失ったことが確認された。
動画がいつ撮影されたものなのかは、はっきりしない。動画の真偽についても確認されていない。ただし公開の時期が今月15日、米国アラスカ州で開かれたトランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の首脳会談後だということに各外信は注目している。トランプ大統領は当時、レッドカーペットまで敷いてプーチン大統領を歓待したが、ウクライナ終戦に関しては特に成果を挙げられなかった。逆にプーチン大統領は、会談を足掛かりにしてこれまでの外交的孤立から抜け出し、国際社会の追加制裁まで遅延させ、会談の勝者だとの評価を受けている。
ウクライナ側は、こうした動画は嘲弄(ちょうろう)のための宣伝メッセージだとみている。ウクライナ大統領府のイェルマク長官はテレグラムに「ロシアが米国の象徴を自分たちのテロ攻撃戦争に利用している」「極めてふてぶてしい」と書き込んだ。ウクライナの虚偽情報対応センターも「ロシアに戦争をやめる意志は全くないことを示している」「鹵獲した米国のM113装甲車にロシア・米国の国旗を掲げてザポリージャ戦線に送り出したのは、ロシアが語る平和の意図を明確にあらわにするシグナル」とした。
パク・ソンミン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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