▲イラスト=UTOIMAGE
クロアチアのフリーダイバー、ヴィトミル・マリチッチ氏がたった一息で29分3秒間にわたり潜水し、世界記録保持者になった。クロアチア・ウィークなどの海外メディアが21日(現地時間)に報道した。
【写真】29分3秒間の潜水記録を樹立したクロアチアのヴィトミル・マリチッチさん
報道によると、マリチッチ氏の記録達成は6月14日、クロアチアのオパティヤにあるホテルのプールで行われた。同氏は深さ3メートルのプー..
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クロアチアのフリーダイバー、ヴィトミル・マリチッチ氏がたった一息で29分3秒間にわたり潜水し、世界記録保持者になった。クロアチア・ウィークなどの海外メディアが21日(現地時間)に報道した。
【写真】29分3秒間の潜水記録を樹立したクロアチアのヴィトミル・マリチッチさん
報道によると、マリチッチ氏の記録達成は6月14日、クロアチアのオパティヤにあるホテルのプールで行われた。同氏は深さ3メートルのプールの底まで潜り、背中を当てて、両手を頭の後ろに上げた。その後、安定した姿勢を保ちながら29分3秒間息を止めた。
現場には当時、ギネス世界記録基準を満たしているかどうか確認するため公式審判員5人が立ち会った。観客約 100 人もホテルのロビーで同氏の活躍を見守った。マリチッチ氏の記録は同じクロアチア出身のブディミル・ショバト氏が立てた24分37秒間を約5分上回るもので、アザラシと同じくらい息を止めて潜っていられることになる。
マリチッチ氏は入水前、約10分間にわたり酸素タンクから純酸素を吸い込む「脱窒素化(denitrogenation)」過程を経た。純酸素を吸入して血液中の窒素を酸素に置き換え、酸素濃度を極大化する措置だ。通常は医療現場で意識のない患者の無呼吸時間を延長するのに使われる方法だという。
マリチッチ氏は「20分を過ぎてからは全てが楽になった。横隔膜のけいれんがつらかったが、諦めなかった。私たちのチーム、家族、友人たちの励ましのおかげでやり遂げることができた」と語った。そして、「脱窒素化の過程がとても役に立った」とも言った。同氏が脱窒素化過程を経ずに作った素の息止め記録は10分8秒間だ。
マリチッチ氏は「息をどれだけ吸うかではなく、どれだけ少なく吸入するかが重要だ。他の恐怖や考えを抱かずに、ただ沈黙の中で29分間に到達した」と言った。その上で、「この記録は数年間、専門的なトレーニングをした末に達成したものだ。一般人がまねすれば非常に危険な目に遭う恐れがある」と注意を呼びかけた。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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