▲米ジョージア州フォークストンにある米移民税関捜査局(ICE)処理センター。写真=聯合ニュース
韓国人約300人が収容されている米ジョージア州フォークストンの「処理(Processing)センター」は、移民当局が逮捕した外国人の滞在資格や容疑を調べ、国外追放などの方針を決めるまで収容しておく場所だ。現代自動車・LGエネルギーソリューションの工場建設現場から約170キロメートル離れている。民間業者が所有・管理しているが、劣悪な環境のために過去に何度も指摘を受けていたことが明らかになった。
【写..
続き読む
▲米ジョージア州フォークストンにある米移民税関捜査局(ICE)処理センター。写真=聯合ニュース
韓国人約300人が収容されている米ジョージア州フォークストンの「処理(Processing)センター」は、移民当局が逮捕した外国人の滞在資格や容疑を調べ、国外追放などの方針を決めるまで収容しておく場所だ。現代自動車・LGエネルギーソリューションの工場建設現場から約170キロメートル離れている。民間業者が所有・管理しているが、劣悪な環境のために過去に何度も指摘を受けていたことが明らかになった。
【写真】塗装は剥がれカビだらけ…フォークストン移民収容施設の内部写真
米国土安全保障省(DHS)監査室が2022年6月に出した報告書によると、フォークストンの施設に対して行われた抜き打ち検査で、「収容者の健康・安全と権利を毀損(きそん)する違反行為」が多数認識されたとのことだ。報告書では「ボロボロのマットレス、漏水、水たまり、カビ、古いシャワー施設、換気システムのカビと残骸、多数の虫、お湯が出ないシャワー、作動しない便器、厨房冷凍庫の故障した温度計、温かい食事の不在」などが指摘されている。公表された写真を見ると、施設の塗装が剥がれており、換気施設や壁のあちこちにカビが生えている様子が写っている。
また、「収容者たちには不適切にも手錠がかけられており、娯楽・洗濯施設への接近が制限されている」と報告書は指摘している。医療対応の不備で収容者が死亡した事例もあったことが分かった。ある収容者はこのほど、地域のメディア団体に「収容環境は刑務所より劣悪だ。シャワー室の床のくぼんだところに水がたまっており、大便、陰毛、唾が入り混じっている」と証言した。また、「食べ物はすべて賞味期限が過ぎていた」とも主張している。ただし、今年1月末に実施された直近の規定水準点検では、フォークストンの施設に「良好」との評価が下されたとされている。
施設運営者側と面談した駐米韓国大使館のチョ・ギジュン総領事は「韓国国民が過ごすのに不便がないよう最大限配慮してほしいと伝えた。担当領事が施設を確認したが、今日面談した方々は健康な様子で、元気に過ごしている」と語った。
ワシントン=金隠仲(キム・ウンジュン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com