▲イラスト=UTOIMAGE
エジプトの首都カイロにある有名博物館から、3000年前に作られたとされるファラオ(古代エジプトの王)の黄金の腕輪が消え、当局が調査に着手した。AFP通信やBBCなどの外信が17日(現地時間)に報道した。
報道によると、エジプト観光・考古省が「カイロのタハリール広場にある博物館の修復研究室から3000年前の黄金の腕輪が消えた」と発表したとのことだ。
【写真】盗難に遭ったファラオの黄金の腕輪
消えた黄..
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▲イラスト=UTOIMAGE
エジプトの首都カイロにある有名博物館から、3000年前に作られたとされるファラオ(古代エジプトの王)の黄金の腕輪が消え、当局が調査に着手した。AFP通信やBBCなどの外信が17日(現地時間)に報道した。
報道によると、エジプト観光・考古省が「カイロのタハリール広場にある博物館の修復研究室から3000年前の黄金の腕輪が消えた」と発表したとのことだ。
【写真】盗難に遭ったファラオの黄金の腕輪
消えた黄金の腕輪はラピスラズリのビーズで飾られたもので、紀元前993年から984年まで在位したエジプト第21王朝のファラオ「アメンエムオペト」の所有物とされている。エジプトのタニスでファラオ「プスセンネス1世」の墓を発掘していたところ、発見されたものだ。
現地メディアは、来月末にイタリアのローマで開かれる予定の「ファラオの宝物」展を前に、博物館職員らが所蔵品リストの調査をしていた際、盗難に気付いたという。この腕輪が最後にいつ目撃されたのかは発表されていない。
法医学考古学の専門家で英ケンブリッジ大学の法医学考古学者、クリストス・ツィロギアニス教授は、盗まれた黄金の腕輪の行方について、いくつかの可能性を示唆した。
第一の可能性は「盗難品が近いうちにオンライン・プラットフォームやギャラリー、あるいはオークションハウスなどに出される」というものだ。
第二の可能性は「腕輪を溶かして金を得る」というものだ。「この場合、腕輪を売るよりも収益性は落ちるが、身元が特定される危険性は減らすことができる」とツィロギアニス教授は説明する。
第三の可能性としては「盗品が個人の所蔵品として保存されること」と推測した。
最後に、ツィロギアニス教授は「盗品が返されたり、博物館の近くで発見されたりすることもある。過去にも、エジプトの博物館から消えた物の一部が数日後に庭園で発見されたり、博物館に放置されていたりした事例があった」と語った。
エジプト観光・考古省は「詳しく内部を調査するため、腕輪の紛失をすぐには発表していなかったが、現在は警察に捜査を依頼した」としている。
これと共に、密輸を阻止するため、エジプト内のすべての空港や港、陸上の国境検問所に警報を出し、腕輪の写真を配布したとのことだ。博物館ではまた、修復研究室内の物品に対する全数調査を実施するため、専門家委員会も設置したと明らかにした。
キム・ジャア記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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