米国のトランプ大統領が「エヌビディア(NVIDIA)の最先端AI(人工知能)半導体は輸出が難しいだろう」と発言した。
トランプ大統領は10月31日に収録され11月2日に放映されたCBSテレビとのインタビューで、司会者の「中国への最先端半導体輸出をエヌビディアに認めるのか」との質問に「認めない。われわれはそうはしない」と答えた。
トランプ大統領は「彼らがエヌビディアと取引することは認める。エヌビデ..
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米国のトランプ大統領が「エヌビディア(NVIDIA)の最先端AI(人工知能)半導体は輸出が難しいだろう」と発言した。
トランプ大統領は10月31日に収録され11月2日に放映されたCBSテレビとのインタビューで、司会者の「中国への最先端半導体輸出をエヌビディアに認めるのか」との質問に「認めない。われわれはそうはしない」と答えた。
トランプ大統領は「彼らがエヌビディアと取引することは認める。エヌビディアはその分野で世界トップの企業だからだ」としながらも「ただし最先端については違う。最先端製品は米国を除く誰も持てるようにはしない」と明言した。
トランプ大統領はさらに「(最先端半導体を輸出した場合でも中国が)必ず勝つとは言えないが、間違いなく対等な強みを持てるだろう」「現在米国が勝っている理由は企業独自の電力生産を認めているからだ」などとした上で「米国は今AI競争で大きくリードしている。誰も想像できないレベルで先を行っている」「AI競争は非常に重要だ」と主張した。
トランプ大統領は2日に大統領専用機エア・フォース・ワンの機内で取材に応じた際にも同じ趣旨の発言を行っている。エヌビディアの最先端AI半導体ブラックウェルを他国に供給するかを尋ねる質問にトランプ大統領は「出たばかりの新しいブラックウェルは他の全てのチップに比べて10年先を行っている」「他の国にはそれを供給しないだろう」と答えた。
トランプ大統領の一連の発言はエヌビディアのAI半導体のうち最先端製品は中国はもちろん、他国にも販売しないという趣旨と捉えることができる。
エヌビディアのジェン・スン・ファン社長兼CEO(最高経営責任者)は10月31日に慶州APEC(アジア太平洋経済協力会議)CEOサミットに出席した際、韓国政府、サムスン電子、SKグループ、現代自動車グループ、ネイバークラウドなど韓国企業に26万枚のGPU(画像処理半導体)を優先的に供給する計画を発表した。
エヌビディアは「新しいブラックウェル・インフラで韓国全体のAI用GPUは6万5000枚から30万枚以上に増加するだろう」「これにより韓国は世界レベルのAIリーダーとなる基盤を確保できる」と述べた。とりわけ今回韓国に供給することになったGPU26万枚は最新の「GB200グレイス・ブラックウェル」が多くを占め、「RTX6000シリーズ」も一部これに含まれるという。
パク・ソンミン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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