【世宗聯合ニュース】韓国政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は9日発表した「11月の経済動向」で、韓国経済について「建設投資が委縮し、輸出の増加ペースが鈍化しているものの、消費を中心に景気が多少改善している」と診断した。5月に「景気の鈍化」に言及して以降、初めて「景気改善」の表現が使われた。
KDIは6月に景気が「微弱な状態」、7月は「低い水準」としていたが、8月には「消費環境が部分的に..
続き読む
【世宗聯合ニュース】韓国政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は9日発表した「11月の経済動向」で、韓国経済について「建設投資が委縮し、輸出の増加ペースが鈍化しているものの、消費を中心に景気が多少改善している」と診断した。5月に「景気の鈍化」に言及して以降、初めて「景気改善」の表現が使われた。
KDIは6月に景気が「微弱な状態」、7月は「低い水準」としていたが、8月には「消費環境が部分的に改善」、9月は「消費を中心に景気不振が多少緩和」したと判断していた。まだ景気が良いとまではいえないものの、8月からの景気減速の緩和がさらに進んだとした。
9月の全産業生産は6.7%増加し、前月(0.4%減)から大きく改善した。消費との関連性が高いサービス業生産が6.2%増加した。市場金利の低下傾向や政府の支援策で消費が緩やかに改善している。財貨の消費指標となる小売販売額も7~9月期に前期比1.5%増加した。
ただ、建設業は「不振」の判断を維持した。9月の建設業生産は4.3%減少し、前月(同17.9%減)に続き減少した。
輸出は半導体の好調にもかかわらず、他の品目の不振で緩やかな鈍化傾向にある。9~10月の1日平均の対米輸出は12.9%減だった。自動車(23.2%減)を中心に減少した。中国向けも6.8%減少した。半導体以外の品目(11.6%減)が振るわなかった。
KDIは韓米貿易協定の進展や米中貿易摩擦の緊張緩和など通商環境が一部改善したものの、先行き不透明感がくすぶっていると指摘した。
聯合ニュース
Copyright (c) Chosunonline.com