▲イラスト=UTOIMAGE
米国の遊園地で、ジェットコースターに乗っていた乗客のシートベルトが外れ、前の座席の乗客が支えて転落を防いでいたことが分かった。
【写真】ベルトが外れた少女を必死で支える前の座席の夫婦
米紙ワシントン・ポスト(WP)などが報じたところによると、事故は先月11日、米ミズーリ州カンザスシティにある遊園地「ワールド・オブ・ファン」で発生。10代の少女がジェットコースター「マンバ」に乗っていたところ、突然シ..
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▲イラスト=UTOIMAGE
米国の遊園地で、ジェットコースターに乗っていた乗客のシートベルトが外れ、前の座席の乗客が支えて転落を防いでいたことが分かった。
【写真】ベルトが外れた少女を必死で支える前の座席の夫婦
米紙ワシントン・ポスト(WP)などが報じたところによると、事故は先月11日、米ミズーリ州カンザスシティにある遊園地「ワールド・オブ・ファン」で発生。10代の少女がジェットコースター「マンバ」に乗っていたところ、突然シートベルトが外れた。
このときジェットコースターは高さ60メートル地点の最初の頂上に向かって上っているところだった。
少女の前の座席に乗っていたクリス・エビンスさん(44)とキャシー・エビンスさん(33)夫妻は、後ろの少女の悲鳴を聞いて、即座に状況を把握した。
妻のキャシーさんは「夫の後ろに座っていた少女が『シートベルトが外れた』と悲鳴を上げた」「(後ろを振り返ったら)シートベルトが少女から離れて前の方にあった」と話した。
夫妻は少女が座席から転落しないよう、ジェットコースターが停止するまで少女を全力で押さえた。遊園地側の説明によると、このジェットコースターは急降下の際には時速121キロのスピードが出るという。
夫妻は恐怖におののく少女を安心させようとしたという。WP紙によると、かつて救急救助士として働いていた夫のクリスさんは、少女に「私たちが押さえているから。大丈夫。もう少しだけ頑張って」と声をかけたという。
夫妻と少女の必死の姿は、乗客の表情を瞬間的に撮影するカメラにそのまま捉えられていた。写真を見ると、妻は体を後ろに向けて右腕で少女の脚をつかみ、夫は左腕で少女の左腕を抱きかかえているようだ。
幸い、夫妻と少女は無事に降車地点に到着し、アクシデントを遊園地側に伝えた。
遊園地側は、問題のジェットコースターの運行を一時停止し、精密点検を実施した。ミズーリ州公共安全部が調査した結果、ジェットコースターに設置されていた36本のシートベルトのうち約20本に不良が見つかり、交換しなければならないことが分かった。
このニュースが報じられると、エビンス夫妻はインターネット上で「英雄」になった。クリスさんはネット上の反応に「助けることができて幸いだが、あのようなアクシデントが起きたということが残念だ」と話した。WP紙によると、夫婦はアトラクションの安全点検結果の公開を義務付ける法案を推進するという。
キム・ジャア記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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