【ソウル聯合ニュース】韓国外換銀行(現ハナ銀行)の売却を巡り米投資ファンドのローンスターが韓国政府に賠償を求めた紛争案件で、韓国政府に2億1650万ドル(約336億円)の賠償を命じた世界銀行グループ・投資紛争解決国際センター(ICSID)の仲裁判断が取り消された。金民錫(キム・ミンソク)首相が18日に記者会見を開いて明らかにした。
韓国法務部の関係者は「勝訴の決定打になったのは、仲裁の過程で重大な..
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【ソウル聯合ニュース】韓国外換銀行(現ハナ銀行)の売却を巡り米投資ファンドのローンスターが韓国政府に賠償を求めた紛争案件で、韓国政府に2億1650万ドル(約336億円)の賠償を命じた世界銀行グループ・投資紛争解決国際センター(ICSID)の仲裁判断が取り消された。金民錫(キム・ミンソク)首相が18日に記者会見を開いて明らかにした。
韓国法務部の関係者は「勝訴の決定打になったのは、仲裁の過程で重大な手続き違反があったとの韓国政府の申し立てが受け入れられたこと」と説明した。
賠償金と利子の支払い義務が取り消されたことで、約4000億ウォン(約424億円)の拠出が消滅し、ローンスターは韓国政府が負担してきた訴訟費用約73億ウォンを30日以内に支払わなければならないという。
ローンスターは2003年に韓国外換銀行の株式を1兆3834億ウォンで取得。複数企業との間で同銀の売却交渉を行った末、12年に韓国・ハナ金融持ち株に3兆9157億ウォンで売却した。その過程で韓国政府が不当に介入したために46億7950万ドルの損害が発生したとして同年、投資家対国家の紛争解決(ISDS)条項に基づきICSIDに仲裁を申し立てた。
ICSIDは22年8月31日、韓国政府に対しローンスターに2億1650万ドルを支払うよう命じる裁定を出した。これはローンスターが請求した額の約4.6%にあたる。
ローンスター側は賠償金が十分ではないとし、23年7月に裁定の取り消しを申請。韓国政府も裁定を不服とし、同年9月に取り消しと執行停止を申請していた。
聯合ニュース
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