▲イラスト=UTOIMAGE
カンボジアでインターネット特殊詐欺組織に強制的に動員され、その後死亡したタイの女性の遺体が、プノンペンの寺院で火葬直前に発見された。女性は死亡する前、ノルマを達成できなかったとの理由で処罰され、スクワットをさせられている間に意識を失ったという。
【写真】死亡したタイ人女性
タイ・メディア「タイガー」などが17日(現地時間)、報じた。それによると、強制労働の被害者を支援するイマニュエル財団は、タイ人..
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カンボジアでインターネット特殊詐欺組織に強制的に動員され、その後死亡したタイの女性の遺体が、プノンペンの寺院で火葬直前に発見された。女性は死亡する前、ノルマを達成できなかったとの理由で処罰され、スクワットをさせられている間に意識を失ったという。
【写真】死亡したタイ人女性
タイ・メディア「タイガー」などが17日(現地時間)、報じた。それによると、強制労働の被害者を支援するイマニュエル財団は、タイ人女性スダさん(26)の遺体がカンボジアの首都プノンペン市内の寺院で火葬直前に見つかったと明らかにした。財団は「私たちが介入しなければ、誰にも知られないまま火葬されていただろう」として「遺体は現在、プノンペンのタイ大使館に安置されている」と説明した。
スダさんは夫と共にカンボジアを旅行中、ポイペトを拠点とする詐欺組織に拉致され、ボイスフィッシング詐欺に動員されたことが分かった。スダさんは一日10万バーツ(約48万円)というノルマを達成できなかったとの理由で、スクワット1000-2000回を強要され、その後意識を失った。組織のメンバーが高圧電気でショックを加えたが、スダさんが目を開けることはなかったという。
財団は、大使館と協力して遺体の送還手続きを進めている。一緒に旅行していたスダさんの夫は現在も行方が分かっていない。財団は「人をだまして金を奪う詐欺のコールセンターを『会社』と呼ぶなどあり得ない。『害虫』という表現を使うべきだ」と指摘した。財団の調査によると、スダさんが連れていかれたポイペトの組織には100人以上のタイ人が拘禁されているとされ、判明している死者は少なくとも4人に上るという。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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