▲イラスト=UTOIMAGE
ロシアの首都モスクワの中心街に北朝鮮レストランが再びオープンした。国連安全保障理事会による2017年の対北朝鮮制裁決議で北朝鮮労働者に対する国連加盟国での雇用は禁じられているため、北朝鮮住民が従業員として働く北朝鮮レストランは制裁違反となる可能性が高い。
【写真】韓服姿の女性従業員も…モスクワにオープンした北朝鮮レストラン「勝利食堂」
駐北朝鮮ロシア大使館のテレグラムによると、前日にロシア自由民主..
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ロシアの首都モスクワの中心街に北朝鮮レストランが再びオープンした。国連安全保障理事会による2017年の対北朝鮮制裁決議で北朝鮮労働者に対する国連加盟国での雇用は禁じられているため、北朝鮮住民が従業員として働く北朝鮮レストランは制裁違反となる可能性が高い。
【写真】韓服姿の女性従業員も…モスクワにオープンした北朝鮮レストラン「勝利食堂」
駐北朝鮮ロシア大使館のテレグラムによると、前日にロシア自由民主党(LDPR)のレオニード・スルツキー委員長ら北朝鮮とロシアの関係者が出席する中、モスクワ市内で北朝鮮レストランのオープンセレモニーが行われた。店の名称は「勝利食堂」で、平壌冷麺やキムチなど北朝鮮式の料理を含むさまざまなメニューが用意されているという。
大使館が公開した写真を見ると、セレモニーには北朝鮮の伝統食はもちろん、高級刺し身店を思わせる派手に盛り付けられた高級魚やエビの刺し身などが出たようだ。他には高級ウイスキーやワインもテーブルに並べられていた。白いスーツの女性従業員がエレキギターやサクソフォンを演奏し、韓服姿の女性らが太鼓やカヤグムなどの伝統楽器を演奏しながら歌を歌う様子も見られた。
大使館は勝利食堂について「朝鮮料理の秘法を知る4人の優れた調理師による非常に美味な料理を味わうことができる」「朝鮮人の親切さ、朝ロ親善の深さなどをこの親しい友人たちから全身で受け取ることができる」と称賛した。
北朝鮮労働者の海外派遣は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議違反となる。安保理は制裁決議に基づき北朝鮮労働者の国連加盟国での雇用を禁じている。そのため北朝鮮労働者が勤務しているとみられる勝利食堂も制裁違反となる可能性が高い。北朝鮮が外貨稼ぎのため留学生などと偽りロシアなどへ労働者の派遣を続けていることも分かっている。
ロシアに北朝鮮レストランがオープンするのは今回が初めてではない。北朝鮮専門メディアのNKニュースは今年9月、モスクワに北朝鮮レストラン「平壌館」がオープンしたと報じた。モスクワに北朝鮮レストランが新たにオープンするのは「高麗」がオープンして以来これが15年ぶりだ。
対北朝鮮制裁違反の可能性にもかかわらず、北朝鮮にとって外貨稼ぎの重要な手段となる飲食店がロシアで相次いでオープンしているわけだが、これは両国関係が極めて親密であること示す証拠とも言える。
パク・ソンミン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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