【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商部は15日(現地時間)、呂翰九(ヨ・ハング)通商交渉本部長と英国のブライアント貿易担当閣外相がロンドンで韓英自由貿易協定(FTA)の改定交渉を妥結し、共同宣言に署名したと発表した。
韓英両国は英国のブレグジット(欧州連合離脱)後、貿易・投資の連続性を確保するために2011年に発効した韓・欧州連合(EU)FTAと同一内容の韓英FTAを締結し、21年に発効した。
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【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商部は15日(現地時間)、呂翰九(ヨ・ハング)通商交渉本部長と英国のブライアント貿易担当閣外相がロンドンで韓英自由貿易協定(FTA)の改定交渉を妥結し、共同宣言に署名したと発表した。
韓英両国は英国のブレグジット(欧州連合離脱)後、貿易・投資の連続性を確保するために2011年に発効した韓・欧州連合(EU)FTAと同一内容の韓英FTAを締結し、21年に発効した。
両国は発効から2年以内に後続交渉を推進することにしており、昨年初めから6回の改定交渉と5回の通商相会談を行って意見の隔たりを埋めた上でこの日、最終妥結した。
産業通商部は「韓英FTAの原協定で商品市場を大部分開放したため、今回追加開放は議論しなかった」とし、「わが国の主力輸出品に適用されていた厳格な原産地基準を緩和し、政府調達、サービスなどの分野で成果を確保した」と説明した。
共同宣言によると、昨年の韓国の対英輸出のうち36%(23億9000万ドル=約3700億円)を占める自動車(関税10%)は、これまで当事国で55%以上の付加価値(部品など材料の割合)が発生したことを証明すれば無関税の優遇措置を受けることができたが、改定交渉で25%に引き下げられた。なかでも電気自動車(EV)はバッテリーの製造過程で使用されるリチウムや黒鉛など輸入原料の価格に応じて付加価値の金額が大幅に変動するが、今回の基準緩和によって韓国企業が得られるFTA関税の優遇が拡大する見通しだ。
化粧品や食品など、輸出有望品目の原産地基準も緩和された。
政府調達市場では、英国が高速鉄道市場を追加開放する。
専門人材の英国入国と滞在に必要な条件・手続きの簡素化など、査証(ビザ)制度も整備した。
呂本部長は「今回の交渉妥結は保護貿易主義の拡散で不確実性が高まった通商環境において自由市場秩序を強固にし、欧州内の中核パートナーである英国との経済協力関係を強化するきっかけになるだろう」とし、「今後法律検討などの手続きを早期に完了し、国会での批准など協定発効のための手続きを滞りなく推進する」と述べた。
聯合ニュース
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