【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は22日、軍事地図上の南北軍事境界線(MDL)と在韓国連軍司令部の基準線が異なる場合、二つのうち南側にある線を基準に北朝鮮軍の境界線侵犯に対応するよう前線部隊に通知したと明らかにした。
同本部は、境界線から近い非武装地帯(DMZ)で北朝鮮軍の休戦協定違反行為が発生した場合、現場部隊の断固たる対応と南北間の偶発的な衝突防止のため、昨年から「確認できる境界線標識..
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【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は22日、軍事地図上の南北軍事境界線(MDL)と在韓国連軍司令部の基準線が異なる場合、二つのうち南側にある線を基準に北朝鮮軍の境界線侵犯に対応するよう前線部隊に通知したと明らかにした。
同本部は、境界線から近い非武装地帯(DMZ)で北朝鮮軍の休戦協定違反行為が発生した場合、現場部隊の断固たる対応と南北間の偶発的な衝突防止のため、昨年から「確認できる境界線標識」を最優先にする一方、境界線の標識が確認できない地域では軍事地図上の境界線と国連軍司令部の基準線を総合的に判断し措置を取っていると明らかにした。
これについて軍関係者は「北の軍がわれわれの軍事地図上ではMDLを侵犯したが、国連軍司令部の基準線では侵犯していない場合、国連軍司令部の基準線を考慮して措置を取るということ」と説明した。国連軍司令部の基準線は越えたが、韓国軍の軍事地図上の境界線は越えていない場合は、軍事地図上の境界線を考慮して措置を取るという。
南北軍事境界線は1953年の休戦協定の締結により設定された。だが、当時設置した1292個の標識のうち相当数が流失し、現在は約200個しか残っていない。
韓国軍は境界線の標識と国連軍司令部の地図を基準に軍事地図に境界線を記したが、国連軍司令部の基準線と比べ、最大で数十メートルほどの差がある。
北朝鮮が昨年4月から大規模な兵力を動員し、非武装地帯で地雷除去や不毛地作業(草木などの除去作業)を行って以降、北朝鮮軍の境界線侵犯が続いている。北朝鮮軍は今年3月から現在までに境界線を計16回侵犯した。
韓国軍は北朝鮮軍の境界線侵犯に対し、警告放送や警告射撃で対応しており、変更した境界線侵犯基準指針を今年9月、前線部隊に通知した。
韓国軍当局は北朝鮮との対話再開を目指す李在明(イ・ジェミョン)政権の方針に合わせ、先月、北朝鮮に境界線の基準線設定問題を議論する軍事会談を提案した。韓国側と北朝鮮側が決めている境界線が異なるため、これを協議する対話を提案したが、北朝鮮側は応じていない。
一方、軍当局は北朝鮮が非武装地帯で挑発しても射撃を自制するよう指示したとの報道に関し、「境界線侵犯を含む北の休戦協定違反行為が発生した場合、定められた手続きに従い断固として対応する一方、偶発的な衝突を防止し、状況を安定的に管理している」として報道を否定した。
聯合ニュース
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