【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部が軍事地図上の南北軍事境界線(MDL)と在韓国連軍司令部の基準線が異なる場合、二つのうち南側にある線を基準に北朝鮮軍の境界線侵犯に対応するよう前線部隊に通知したことが22日、明らかになった。韓国軍は来年中に、国連軍司令部と境界線について協議する予定だ。
同本部はこの日、境界線から近い非武装地帯(DMZ)で北朝鮮軍の休戦協定違反行為が発生した場合、現場部隊の断..
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【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部が軍事地図上の南北軍事境界線(MDL)と在韓国連軍司令部の基準線が異なる場合、二つのうち南側にある線を基準に北朝鮮軍の境界線侵犯に対応するよう前線部隊に通知したことが22日、明らかになった。韓国軍は来年中に、国連軍司令部と境界線について協議する予定だ。
同本部はこの日、境界線から近い非武装地帯(DMZ)で北朝鮮軍の休戦協定違反行為が発生した場合、現場部隊の断固たる対応と南北間の偶発的な衝突防止のため、昨年から「確認できる境界線標識」を最優先にする一方、境界線の標識が確認できない地域では軍事地図上の境界線と国連軍司令部の基準線を総合的に判断し措置を取っていると明らかにした。
これについて軍関係者は「北の軍がわれわれの軍事地図上ではMDLを侵犯したが、国連軍司令部の基準線では侵犯していない場合、国連軍司令部の基準線を考慮して措置を取るということ」と説明した。国連軍司令部の基準線は越えたが、韓国軍の軍事地図上の境界線は越えていない場合は、軍事地図上の境界線を考慮して措置を取るという。
南北軍事境界線は1953年の休戦協定の締結により設定された。だが、当時設置した1292個の標識のうち相当数が流失し、現在は約200個しか残っていない。
韓国軍は境界線の標識と国連軍司令部の地図を基準に軍事地図に境界線を記したが、国連軍司令部の基準線と比べ、最大で数十メートルほどの差がある。
合同参謀本部の関係者は記者会見で、「軍事地図は2014~15年ごろアップデートしたもので、国連軍司令部のものは2016年ごろ新しく作ったもの」と説明。現在は一致していない地点が約60%を占めると明らかにした。
北朝鮮が昨年4月から大規模な兵力を動員し、非武装地帯で地雷除去や不毛地作業(草木などの除去作業)を行って以降、北朝鮮軍の境界線侵犯が続いている。北朝鮮軍は今年、境界線を計17回侵犯した。警告射撃は25回、警告放送は約2400回実施したという。
国防部関係者は今回の措置について、「北の軍が昼間にMDL近くで活動をする地域に限定し、消極的に対応するために作戦を変更したり、北の軍に有利になるようMDLを適用したりするものではないことを明確にする」と強調した。
韓国軍当局は北朝鮮との対話再開を目指す李在明(イ・ジェミョン)政権の方針に合わせ、先月、北朝鮮に境界線の基準線設定問題を議論する軍事会談を提案した。韓国側と北朝鮮側が決めている境界線が異なるため、これを協議する対話を提案したが、北朝鮮側は応じていない。
聯合ニュース
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