▲イラスト=UTOIMAGE
カナダ・モントリオールの大型スーパーマーケットで、赤い服を着て真っ白いひげを生やした「サンタクロース」たちが数千ドル(数十万円)分の食料品を盗んで逃走するという事件があった。
米CNNなどが19日、報じた。それによると、クリスマスまで10日となった今月15日の午後9時40分ごろ、サンタクロースとエルフ(北欧神話の妖精)の格好をした窃盗グループがモントリオール市内のスーパーに侵入し、食料品を盗んで..
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カナダ・モントリオールの大型スーパーマーケットで、赤い服を着て真っ白いひげを生やした「サンタクロース」たちが数千ドル(数十万円)分の食料品を盗んで逃走するという事件があった。
米CNNなどが19日、報じた。それによると、クリスマスまで10日となった今月15日の午後9時40分ごろ、サンタクロースとエルフ(北欧神話の妖精)の格好をした窃盗グループがモントリオール市内のスーパーに侵入し、食料品を盗んで逃走したという。
この窃盗グループは、現代版ロビン・フッドを自称する「路地裏のロビンたち」という団体所属の活動家らであることが分かった。
この団体は18日「飢えが手段を正当化する時」と題する声明で、自分たちの犯行であることを認め、盗んだ食料品を貧しい人々に分け与える予定だと明かした。食料品の一部は誰でも持っていけるよう広場のクリスマスツリーの下に置き、残りは地域のフードバンクを通じて弱者層に配分する予定だという。
犯行グループは「ロビン・フッド式のパフォーマンスをしたのは、高騰する生活費のせいで、普通のカナダ人が基本的な生活用品すら購入するのが困難になっている現実を知ってもらうためだった」と主張した。
犯行グループは「我々はインフレを口実に記録的な収益を上げる大型スーパーチェーンで食べ物を買うために、ひたすら働くばかりだが、それが少しずつ大変になっている」「各企業は可能な限り多くのカネを吸い取るために、市民を抑圧し続けている」と主張した。
カナダのオンタリオ州とケベック州で食料品チェーンを展開する企業「メトロ」は「窃盗は犯罪行為であり、許すことはできない」とコメントした。
メトロ側の広報担当者は「最近の食料品の値上がりは、世界的な供給網に問題が生じていることや、原材料価格の高騰、国際貿易環境の変化、小売店での犯罪など、さまざまな要因の影響を受けた結果だ」と説明した。
今回の事件に関連し、これまでに警察に逮捕された人物は1人もいないことが分かった。モントリオール警察のスポークスマン、ジョハニ・シャルラン氏は「捜査は今も進行中で、警察は監視カメラの映像を分析して目撃者たちに話を聞いている」と話した。
キム・ガヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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