韓国国会は23日に本会議を開き、内乱専担裁判部特別法案を進歩(革新)系与党「共に民主党」など汎(はん)与党圏主導で通過させた。
この日の票決の結果、出席179人中賛成175人、反対2人、棄権2人で「12・3尹錫悦(ユン・ソンニョル)非常戒厳などに対する専担裁判部設置および通報者保護などに関する特別法案」代案に対する修正案が可決された。
民主党は当初の法案で、法相・憲法裁判所事務処長など外部委員の..
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韓国国会は23日に本会議を開き、内乱専担裁判部特別法案を進歩(革新)系与党「共に民主党」など汎(はん)与党圏主導で通過させた。
この日の票決の結果、出席179人中賛成175人、反対2人、棄権2人で「12・3尹錫悦(ユン・ソンニョル)非常戒厳などに対する専担裁判部設置および通報者保護などに関する特別法案」代案に対する修正案が可決された。
民主党は当初の法案で、法相・憲法裁判所事務処長など外部委員の推薦によって裁判部を構成することにしていたが、違憲論争が起こるや、裁判所内部の推薦委員会を通した専担判事の推薦条項は削除し、代わりに裁判所の判事会議と事務分担委員会が裁判部を構成するように変更した。
しかし修正後も依然として「無作為割り当て原則の毀損(きそん)」など違憲の余地があるという評価が出ている。法曹界からは「司法府固有の領域である裁判部の構成に政界が介入し、立法で定めること自体が違憲」との指摘だ。
また民主党は、内乱専担裁判部を一審から設置することとしていたが、これもまた修正して二審から設置することとした。法案で、一審から行うという部分はそのままにしてあるが、付則に「既に裁判が進行中の事件は例外とする」という内容を置くことにしたのだ。
保守系野党「国民の力」は、法案票決に先立って無制限討論(フィリバスター)終結動議の件について投票が始まるや、本会議場を離れて投票に参加しなかった。国民の力の宋彦錫(ソン・オンソク)院内代表は「この法は絶対に国会通過、施行させてはならない法」だとし「仮にきょう、この法が国会を通過するとしても、李在明(イ・ジェミョン)大統領に再議要求権の行使を即刻要求する」と語った。
その後、民主党が発議した「虚偽操作情報根絶法案(情報通信網法改正案)」がすぐさま本会議に上程された。虚偽・操作情報の規定を定義し、情報通信網内におけるこれらの情報の流通を禁止する内容を骨子としている。損害を加える意図や不当な利益を得る目的で他人の人格権・財産権および公益を侵害する虚偽・操作情報の流通などを禁止する内容などが含まれている。
シン・ジイン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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