▲20年3月26日、国会内で災害手当の緊急支援に関する記者会見に臨んだ共に民主党の金炳基候補(写真左)と李秀真候補(同右、所属は当時)。/写真=聯合ニュース
韓国与党・共に民主党の金炳基(キム・ビョンギ)議員が、2020年の国会議員総選挙を前に、区議員候補らから、党公認を与える見返りに数千万ウォン(数百万円)を受け取っていた疑惑が浮上している。さらに、この疑惑が共に民主党の党代表室に報告された様子を収めた音声ファイルが存在することが、4日までに分かった。24年まで共に民主党に所属していた李秀真(イ・スジン)前議員は同日、本紙とのインタビューで「(私の..
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▲20年3月26日、国会内で災害手当の緊急支援に関する記者会見に臨んだ共に民主党の金炳基候補(写真左)と李秀真候補(同右、所属は当時)。/写真=聯合ニュース
韓国与党・共に民主党の金炳基(キム・ビョンギ)議員が、2020年の国会議員総選挙を前に、区議員候補らから、党公認を与える見返りに数千万ウォン(数百万円)を受け取っていた疑惑が浮上している。さらに、この疑惑が共に民主党の党代表室に報告された様子を収めた音声ファイルが存在することが、4日までに分かった。24年まで共に民主党に所属していた李秀真(イ・スジン)前議員は同日、本紙とのインタビューで「(私の補佐官〈議員秘書〉が)キム・ヒョンジ党代表室補佐官(現・大統領室第1付属室長)と電話で話し、キム・ヒョンジ補佐官が『李在明(イ・ジェミョン)代表に(疑惑の内容が)報告された』と話した内容が録音されている」と語った。李秀真・前議員はまた「(当時の)鄭清来(チョン・チョンレ)首席最高委員(現・共に民主党代表)にも、なぜ金炳基議員の件が処理されないのか尋ねたが、黙殺された」と主張した。党の指導部が、区議候補公認を巡る金炳基議員の収賄疑惑を認識しながらも、何ら措置を講じずもみ消したというわけだ。
【表】銅雀区議の公認巡る金炳基議員収賄疑惑
この疑惑は2023年12月15日に初めて提起された。ソウル市銅雀区の元区議らが、当時銅雀乙選挙区選出の国会議員だった李秀真・前議員の事務室を訪れ、隣接する選挙区(銅雀甲)選出の金炳基議員に対する嘆願書を提出した。「李在明代表へ」で始まるこの嘆願書には、20年の総選挙前、金炳基議員側が区議候補を公認する見返りに金品を要求したとの内容が書かれていた。元銅雀区議2人が金炳基議員の配偶者のイ氏にそれぞれ2000万ウォン(約220万円)と1000万ウォン(約110万円)を渡し、3-5カ月後に返してもらったと主張した。元区議らの嘆願書には他にも、イ氏が銅雀区議会のチョ副議長の業務推進費カードを受け取って私的に使用したとの内容も含まれており「メディアに知られて問題が大きくなれば、金炳基議員だけの問題ではなくなり、来年の総選挙で党全体の命運を左右する重大な問題になると考えられるため、(李在明)代表に内容をお伝えする」と書かれていた。
これに対し、李秀真・前議員はその翌日(23年12月16日)、自身の補佐官のA氏を通じて嘆願書を党代表室に提出。その後、3日間待っても何の反応もなかったため、12月19日になって補佐官のA氏が党代表室に電話をかけ、キム・ヒョンジ党代表室補佐官に進展状況を訪ねた。A氏は「内容は精査しているのか」と尋ねると、キム・ヒョンジ党代表補佐官は「党代表には報告された。少し待ってほしい。倫理監察団に任せる予定だ」などと答えたという。
金炳基議員の疑惑の調査が倫理監察団に移管された後の翌24年2月21日、A氏は倫理監察団に電話をかけ、調査の進展状況を再度尋ねたという。ところが、倫理監察団の関係者は「よく分からない内容だ」として「金炳基議員側が『受理した嘆願書をくれ』というので、嘆願書を渡したと聞いている」と話したという。金炳基議員は当時、公認管理委員会の検証委員長を務めていた。監察を受けるべき当事者が、自身に対する告発内容が書かれた文書を引き取って廃棄したようなものだ。A氏がキム・ヒョンジ党代表室補佐官や倫理監察団と電話で話した内容は、全てが録音されていたという。李秀真・前議員は「金炳基議員が嘆願書を持っていった後、事件はうやむやになった」として「この件があって以降、世論調査から私の名前が消え始め、最終的に公認から漏れた」と話した。李秀真・前議員はその年の総選挙で公認を得られず、共に民主党を離党した。
李秀真・前議員は、当時の首席最高委員だった鄭清来・現共に民主党代表もこの件を知っていたものの、何の対応もしなかったと主張した。李秀真・前議員は「『金炳基議員の疑惑を処理しなければならないのに、なぜご存じないのか』と尋ねたが、答えてもらえなかった」として「鄭清来代表も内容を知っていながら、当時は対応せずに、今になってなぜこうしているのか分からない」と指摘した。鄭清来代表が最近、公認を巡る収賄疑惑に対して謝罪し「『災い転じて福となす』のきっかけにしよう」と述べたことを指したものだ。鄭清来代表側は「李秀真・前議員側の主張については確認できない」としている。
これに対し、野党では「共に民主党の党公認を巡る収賄疑惑を徹底的に究明すべきだ」という声が高まっている。野党・国民の力の朱晋佑(チュ・ジンウ)議員はフェイスブックで「嘆願書をもみ消せる人物は李在明(当時の)党代表とキム・ヒョンジ党代表室補佐官しかいない」として「キム・ヒョンジ補佐官に提出された嘆願書が、犯罪の容疑者である金炳基(議員)の手に渡ったというのは、それだけ腐敗していたという意味だ」と指摘した。国民の力の朴成訓(パク・ソンフン)首席スポークスパーソンも「嘆願書は、真相調査も措置も全くなされない状態で不正疑惑の当事者の手に渡った」として「行政ミスの問題ではなく、キム・ヒョンジを中心とした当時の李在明・党代表室による組織ぐるみの意図的な隠蔽(いんぺい)と考えるほかない事案だ。本質は、今となっては『誰がカネを受け取ったのか』の問題ではなく『誰がこの件をもみ消したのか』という問題に移りつつある」と指摘した。
パク・ヘヨン記者、キム・ミョンジン記者、ユ・ジョンホン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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