▲イランが作った自爆型ドローン/写真=イラン陸軍
米国とイスラエルのイラン空襲が4日目を迎える中、イランが相対的に低廉な自爆型ドローンを投入して米国の高コストな迎撃ミサイルを枯渇させる戦略を展開しているとの分析が出ている。今回の戦争の戦況は、武器の在庫にかかっているのだ。
2日にブルームバーグ通信が報じたところによると、イランは使い捨ての「シャヘド136」自爆ドローンや小型巡航ミサイルを使用して中東全域の主な目標を攻撃し続けている。イランは、2..
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▲イランが作った自爆型ドローン/写真=イラン陸軍
米国とイスラエルのイラン空襲が4日目を迎える中、イランが相対的に低廉な自爆型ドローンを投入して米国の高コストな迎撃ミサイルを枯渇させる戦略を展開しているとの分析が出ている。今回の戦争の戦況は、武器の在庫にかかっているのだ。
2日にブルームバーグ通信が報じたところによると、イランは使い捨ての「シャヘド136」自爆ドローンや小型巡航ミサイルを使用して中東全域の主な目標を攻撃し続けている。イランは、2月28日に米国とイスラエルが大規模空襲を開始するや、報復として中東の米軍基地や石油施設、民間の建造物などを集中的に狙っている。
これに対し、米国製のパトリオット・ミサイルはイランのシャヘド・ドローンや弾道ミサイルを90%以上迎撃し、性能を立証しているが、問題はコスト。2万ドル(現在のレートで約320万円。以下同じ)のドローンを撃墜するために400万ドル(約6億3000万円)もする迎撃ミサイルを撃っているのが、今の状況だ。はるかに大きな脅威に備えなければならない中心的な資源を、安い武器への対応で浪費してしまっていることになる。
スティムソン・センターのケリー・グリエコ・シニアフェローは「迎撃ミサイルの消尽に不安を抱く湾岸諸国の圧力で米国とイスラエルの軍事作戦をやめさせるのが、イランの計算」と語った。ブルームバーグが確保した内部分析資料によると、現在の消費スピードを維持した場合、カタールが保有するパトリオット迎撃ミサイルの在庫は4日分に過ぎないことが判明した。カタール政府は水面下で、速やかな終戦を求めているという。
イランの武器がいつ底を突くのか、まだ不確実だ。イランは昨年6月のイスラエルとの「12日戦争」当時、およそ2000基の弾道ミサイルを保有していたという。シャヘド系列のドローンの保有数はこれより多いと推定される。ブルームバーグ・エコノミクスのベッカ・バッサ国防責任者(Defense Lead)は「今回の衝突後、イランは1200発以上の発射体を撃ち、大部分がシャヘド・ドローンと推定される」「これは、より破壊的な弾道ミサイルは備蓄していることを意味する」と語った。
米国の状況は、思ったようにはいっていない。ドナルド・トランプ大統領は「攻撃が4週間続くだろう」と語ったが、米軍がその期間作戦を遂行するに足る十分な弾薬を中東に配置していない可能性がある―との指摘が出ている。米国や中東地域の同盟諸国は、ロッキード・マーチン社のパトリオット防空システム(PAC3)に完全に依存しているが、ロッキード・マーチンが昨年生産したPAC3ミサイルはおよそ600基に過ぎない。今回の戦争が始まってから、中東地域ではすでに数千発の迎撃ミサイルが発射されたものと推定されている。
米国のピート・ヘグセス国防長官は3日の記者会見で「今回の戦争はイラク戦争と違って、終わりのない戦争にはならないだろう」と一線を画した。ただし、双方とも攻撃兵器が底を突き、戦況が膠着(こうちゃく)状態に陥りかねないという懸念が強まっている。
カーネギー国際平和基金のアンキット・パンダ・シニアフェローは「最後にはイランのミサイルとドローンの在庫は枯渇するだろうが、イランの政権そのものは混乱の中でも生き残る可能性が高い」と語った。
チェ・ヘスン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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