▲東日本巨大地震とそれに伴う津波発生直後の福島県浪江町。木造住宅は屋根だけを残して完全に崩壊し、船も津波によって陸地に流されるなど完全に廃虚となった。/福島県
3月4-5日に福島第一原発周辺の福島県浜通り近辺を取材した。現地ではあちこちに放射線量を示す測定器が設置されていた。双葉町唯一のコンビニ前には1時間当たり0.042μSv(マイクロシーベルト)と表示されていたが、これは東京(0.037)や大阪(0.073)と同じレベルだ。
日本政府と東京電力は原発事故が起こった2011年以降、福島県の被災11市町村での除染作業を17年に終了した。ここから発生した..
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▲東日本巨大地震とそれに伴う津波発生直後の福島県浪江町。木造住宅は屋根だけを残して完全に崩壊し、船も津波によって陸地に流されるなど完全に廃虚となった。/福島県
3月4-5日に福島第一原発周辺の福島県浜通り近辺を取材した。現地ではあちこちに放射線量を示す測定器が設置されていた。双葉町唯一のコンビニ前には1時間当たり0.042μSv(マイクロシーベルト)と表示されていたが、これは東京(0.037)や大阪(0.073)と同じレベルだ。
日本政府と東京電力は原発事故が起こった2011年以降、福島県の被災11市町村での除染作業を17年に終了した。ここから発生した東京ドーム11個分の除染土の保管場所はこれまで大きな問題となってきたが、福島県が今後30年間除染土を保管することになった。現在双葉町と大熊町周辺に広さ約16平方キロメートルの「中間貯蔵施設」が設置され、除染土が保管されている。面積はサッカー場2200面以上、汝矣島の5倍の広さに相当する。
中間貯蔵施設は今も住民は戻ることができない「帰還困難区域」内にある。3月5日に環境省の許可を受け現地を取材したところ、各所に除染土が入った黒い袋が積み上げられており、少し高い場所に登ると肉眼で福島第一原発が見えた。白と青の円筒形の建物だが、青は冷却水施設だという。放射線量測定器の数値は1時間当たり0.19マイクロシーベルト。この場所に1時間いたとしても1回のレントゲン写真による放射線量の500分の1にしかならない。
現在福島県に残る帰還困難区域は全面積の約2.2%ほどで、福島県に59ある市町村の七つにまたがっている。これらの市町村では帰還した住民は従来の20%にとどまり、特に若者が少ないため完全復旧にはさらに長い時間がかかりそうだ。日本政府は地震発生から15年間で総額52兆円を復旧や原発事故対応に使ってきたが、今後も追加の予算措置が行われる見通しだ。
最近は「復興の歩み(ホープツーリズム)」と呼ばれる福島県浜通りを中心とする旅行ツアーに多くの観光客も訪れている。災害で崩壊した生活の基盤が少しずつ回復する様子を見て学びと希望を得るというツアーだ。環境省の鳥居ほのか課長によると、中間貯蔵施設の見学にやって来た観光客は2025年4月以降、すでに7000-8000人に達するという。双葉町には今年6月に大型のホテルも完成する予定だ。東日本大震災・原子力災害伝承館からも近いバンケット・カンファレンスルームを備えたリトリート(日常を離れて心身を癒やす)型ホテルで、最近増えつつある家族連れや団体ツアー客の利用が見込まれている。
福島=柳井(リュ・ジョン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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