▲イラスト=UTOIMAGE
【NEWSIS】ギリシャで、女性がくしゃみをしたら鼻の中で成長していた幼虫が外へ飛び出してくるという事件が起き、ショックを与えている。
【写真】寄生虫? 韓国人のレントゲン写真でしばしば見つかる「白い異物」
ニューヨーク・ポスト紙が8日(現地時間)付で伝えたところによると、ギリシャに住んでいる58歳の女性Aさんは昨年9月、ヒツジたちが草を食べている牧草地で作業をしていたところ、ハエの群れが顔の周りを..
続き読む
▲イラスト=UTOIMAGE
【NEWSIS】ギリシャで、女性がくしゃみをしたら鼻の中で成長していた幼虫が外へ飛び出してくるという事件が起き、ショックを与えている。
【写真】寄生虫? 韓国人のレントゲン写真でしばしば見つかる「白い異物」
ニューヨーク・ポスト紙が8日(現地時間)付で伝えたところによると、ギリシャに住んでいる58歳の女性Aさんは昨年9月、ヒツジたちが草を食べている牧草地で作業をしていたところ、ハエの群れが顔の周りを飛び回っていることに気付いた。そのおよそ1週間後から、Aさんは激しいせきと副鼻腔(びこう)の痛みに苦しみ、およそ1カ月後の昨年10月、くしゃみをしたとき、鼻から体長およそ2.5センチもの幼虫が1匹、飛び出してきたことに気付いた。
驚いたAさんはすぐに病院を訪れた。耳鼻咽喉科の専門医はAさんの副鼻腔内でさらに10匹の幼虫と1匹のさなぎを発見し、手術で取り除いた。この虫は、主にヒツジやヤギの鼻腔に寄生する「ヒツジバエ」(Oestrus ovis)の幼虫であることが判明した。
ヒツジバエは、通常は家畜の鼻の中に卵を産み、幼虫が成長すると外に排出され、土の中でさなぎとして過ごす。人間の体内に潜り込むケースもまれに報告されているが、ほとんどは目の周囲にとどまり、成長が止まってしまうのが一般的だ。だが今回の事例のように、人間の副鼻腔内でさなぎの段階にまで成長したというのは、学界では前例がない。
医療陣は、Aさんの患っていた「鼻中隔湾曲症」(鼻の中央の骨が曲がっている症状)が、寄生虫に対して例外的な生息環境を提供したものと分析した。曲がった鼻中隔が、鼻腔に幼虫の吸い込まれることを防ぎ、これによって副鼻腔内に温かくて穏やかな「隠れ家」が用意されたことで、温度や湿度など生物学的限界を克服して成長できた―という説明だ。
研究チームからは、今回の事件を巡って懸念混じりの声も上がった。ヒツジバエが人間の体を宿主にしてライフサイクルを完璧に終えられるように進化しつつある可能性を排除できない、というのだ。研究陣は「寄生虫が人間の身体環境に適用しつつあるという初期的なシグナルかもしれない」として、さらなる研究の必要性を強調した。
現在、Aさんは手術後の薬物治療を通して完全に回復した状態だ。また、同僚作業員には類似の症状は現れていないことが分かった。
チョン・ウヨン記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com