【コラム】元慰安婦たちが夢見る南北統一

 元慰安婦たちは「日本の連中だけでなく、韓国政府にも憎しみを覚えることがある」と話した。慰安婦問題解決のため、より積極的に動いてほしいという注文だった。その上で元慰安婦たちは、南北統一について「国の力」が重要だと話した。「われわれが統一国家になっていれば、日本の連中があんな行動を取ることはできないはずだ。われわれを見下しているんだ」「日本は今、再びアジアで覇権を唱えようとしているのではないのか。われわれがあんな目に遭ったのに、また後世に胸が張り裂けるような思いをさせようとしているのではないのか。皆で力を合わせなければならない。統一のために国民も努力し、政府ももっと前面に出なければ。後世のために道をきれいにしなければ。そうすることで、後世の人たちがわれわれと同じ思いをしないようにしなければ」

 国を失った苦痛を痛いほど味わった元慰安婦たちにとって統一は「後世の人たちが自分たちのように胸の張り裂ける思いをしないよう、道をきれいにする」過程だというわけだ。それはわが民族の尊厳と生存が懸かった問題だというふうに聞こえた。

キム・ハンス宗教専門記者
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