1996年に殺人・中国密航、公訴時効停止の容疑者を逮捕

1996年の犯行後すぐに中国へ密航、昨年自首し韓国に送還
海外逃亡のため公訴時効成立せず、15日に逮捕

 大邱市達西区に住んでいたJ容疑者(41)は1996年、自宅近くのスーパーの店主だった7歳年上の女と不倫関係になった。その事実が女の夫にばれたため、同年12月8日、夫を同市達城郡玄風面の公共駐車場に呼び出し、首を絞めて殺害した。犯行後、現場から11キロほど離れた邱馬高速道路(現・中部内陸高速道路)の近くで遺体を燃やし、女と共に行方をくらました。警察はJ容疑者と女を容疑者とみて指名手配したが、行方を突き止めることはできなかった。警察は2011年12月7日、殺人罪の公訴時効(15年)が成立したことで、捜査を終結させた。

 それから4年がたった昨年11月、状況が変わった。J容疑者らが中国・上海の公安局(警察)に「密航した」と自首し、捜査を受け、韓国に強制送還された。警察はJ容疑者らを空港で緊急逮捕し、J容疑者から犯行について自白を得た。

 警察はまた、J容疑者が犯行の翌年の1997年初めに行方をくらました後、韓国にとどまっていた痕跡がないとの結論を下した。通常であれば、公訴時効は15年となっているため、J容疑者を処罰することはできないが、海外に逃亡した場合には、逃亡した時点で公訴時効が停止されるため、J容疑者の殺人罪の公訴時効は成立していないことになる。このため、大邱地方警察庁国際犯罪捜査隊は15日、J容疑者を殺人と死体遺棄などの容疑で逮捕した。また、J容疑者と共に中国に密航した女も密航取締法違反容疑で逮捕した。

大邱=朴円秀(パク・ウォンス)記者
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