葬儀場でも自撮り? SNS文化にストレスを感じる親世代

 「認証ショット」の時代、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にアップする写真のせいで、親子間で互いに誤解を招くことが少なくないという。食べ物の写真、旅行の写真、新たに買った服や靴の写真がネット上にあふれるところまでは親の世代もある程度適応していたが、祭礼や祭祀(さいし)、葬儀、お祈り集会といったような所でまで写真を撮ってネット上にアップするため、互いに気分を害したり恥ずかしく思ったりするケースがあるというのだ。実際にフェイスブックやインスタグラム、カカオストーリーのようなSNSでシャープ(#)を活用し「葬儀」「祭礼」「祭祀」といったキーワードを検索してみると、関連する写真が多いときで数千件、少ない場合でも数百件はヒットするのが確認できる。「葬儀場での自撮り」「お祈り集会での自撮り」「祭礼での自撮り」のような検索ワードも見受けられる。伝統的に最も厳粛で厳かな場所でさえも認証ショットを撮ってアップするような時代になったのだ。中央大学社会学科のイ・ナヨン教授は「SNSそのものが生活の一場面を切り取って誇張して見せ、これを展示することではないか。いつの間にか私たちが受け入れなければならない生活の断面と化してしまった」と説明する。

 しかし、親の世代は相変わらずこうした認証ショット文化に不慣れで、これを負担に感じている。慶煕大学児童家族学科のユ・ゲスク教授は「親の世代は理解しがたいことだが、最近の子どもの世代ではこうした文化が相当重要な社会疎通の過程であることを受け入れなければならない。後先構わず小言を言うよりも『ここは認証ショット禁止区域』と冗談を交えて礼儀を教えるのも一つの方法」とアドバイスした。

ソン・ヘジン記者
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