【コラム】病床の朝鮮人元戦犯

 しかし日本では、依然として戦犯だ。名誉回復のため、91年に朝鮮人元戦犯7人が「日本政府と日本軍が負うべき戦争責任の身代わりになった」として、日本政府を相手に訴訟を起こした。日本政府は「65年の請求権・経済協力協定により、韓日両国の間で完全かつ最終的に解決した」と主張し、日本の裁判所はこれを根拠に日本政府の肩を持った。昨年は、日本の一部国会議員が朝鮮人元戦犯の補償に関する法案を国会に提出したが、通過しなかった。

 11月初め、本紙東京支局前で「外国籍B・C級戦犯の記憶展」が開かれた。そこでも「私が本当に戦犯なのか、祖国と日本に尋ねたい」という朝鮮人元戦犯の録音肉声遺言が響いた。10年以上も展示会を開いてきた日本人の団体「同進会を応援する会」の関係者は「もう本当に時間がない」と語った。「当事者がみんな世を去ってしまったら、関心を持っても意味がない」という言葉も付け加えた。その人物の言う通り、手遅れになる前に、韓国政府や韓国国民が問題解決に関心を持つべきではないだろうか。韓国政府が戦争被害者と規定するだけでは、名誉回復は半ばと思えた。55年に同進会を作った朝鮮人元戦犯70人のうち、病床に伏せている李さんを含め、生き残りは3人しかいない。

イ・ドンフィ東京特派員
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