【萬物相】文在寅大統領のぼっち飯

 このように「人権侵害」を受けた文喜相国会議長が先月末、文大統領に対し「食事はいつも一人ですか」と直接尋ねたという。大統領府は文大統領のいわゆる「ぼっち飯」を否定し「非公開の昼食会や夕食会が非常に多い」と説明した。しかし大統領のぼっち飯のうわさはもはや国会議長の知るところにまでなっている。「大統領のぼっち飯は危険なシグナル」と懸念する声も多い。大統領が周囲の意見を幅広く聞く機会は最終的に国家と国民の財産になるからだ。

 保守系野党・自由韓国党の汝矣島研究院は昨日、文大統領就任から600日の間に公表されたスケジュールを全て分析した結果を公表した。それによると大統領主催の食事会は1800回の食事のうち100回だった。これは誰かを食事に招待するペースが6日に1回だったことになる。残りの食事を誰としていたかは明らかになっていない。また2144回の全スケジュールのうち、議員などとの面会は4%に当たる86件しかなく、うち野党議員は26件しかなかった。つまり文大統領は野党を説得する努力をほとんどしてこなかったということだ。

 文大統領就任1年目は野党各党の代表4人と会うと「疎通大統領」として国民は大きな期待を寄せた。ところが「ぼっち飯」や自分たちの仲間としか食事をしないようでは「国民全体の大統領になる」という就任式の言葉とは全く逆だ。今年に入って文大統領が与党関係者とよく食事をするようになったのは幸いだが、反対する野党関係者とも一緒に食事する機会が増えることも同時に期待したい。

アン・ヨンヒョン論説委員

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 【萬物相】文在寅大統領のぼっち飯

right

あわせて読みたい