英語中心のポップ市場揺るがす「防弾少年団ファン」の翻訳

 韓国語が世界のポップ市場の共通語になったのには、男性アイドルグループ防弾少年団(BTS)のファン「ARMY(アーミー)」の功績が大きかった。ハングルで歌詞を書く防弾少年団のおかげで、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「ツイッター」上には防弾少年団に関する資料を英語に翻訳するアカウントが誕生した。翻訳アカウント運営で活発な活動を続けているARMYたちは世界で約20人。防弾少年団がツイッターにコメントや歌、動画をアップすると、これらのARMYたちがリアルタイムで英訳し掲載してくれる。

 米ニュージャージー州で暮らすアン・イェジンさん(20)は24万人がフォローしているツイッターの翻訳アカウント「スポットライト」を運営している。アンさんは「『お疲れさまでした』などの単純な韓国語でも英語にはピッタリ当てはまる言葉がないので、複雑な説明をしなければならない。メンバーたちが新語や造語、流行語を使って会話する時は、その表現をどのようにありのまま生かすか苦労する。そのたびに韓国語が持つとてつもない表現力に驚く」と話す。

 「Bangtan Subs(バンタン・サブズ)」を運営する「bts-trans(btsトランス)」は148万フォロワーを持つ最大規模の翻訳アカウントだ。キム・イェインさんをはじめとする運営スタッフ15人が携わっているが、翻訳だけでなく方言や地理的・歴史的背景まで細かく説明を付けている。「カシナヤ ニヌン オデソ ワンノ」(ねえちゃん、どっから来たん?=『Where Did You Come From』の歌詞)など方言の入った歌詞は慶尚道に関する説明を追加で付けるし、「三放世代 五放世代」(三放世代は恋愛・結婚・出産をあきらめざるを得ない若者世代、五放世代はそれらに加えて就職・マイホームをあきらめざるを得ない若者世代=『DOPE』の歌詞)といった言葉には韓国の社会問題や現象などを翻訳の横に添える。防弾少年団が会話で使う「~ヘッタン(~した=普通の言い方は~ヘッタ)」「クレッソヨン(その通りです=普通の言い方はクレッソヨ)」などの言い方には「~ng」を付ける。メンバーたちが「アイ・ラブ・ユー」を「アッラービュン」と書けば、「I lub yooong」に変えるという具合だ。

キム・スギョン記者
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