孫石熙JTBC代表を略式起訴=フリー記者暴行の疑い

孫石熙JTBC代表を略式起訴=フリー記者暴行の疑い

 孫石熙(ソン・ソッキ)JTBC代表(64)が、フリーランス記者キム・ウン氏(49)を暴行した疑いで略式起訴された。一方キム氏は、孫代表に採用と金品を要求した疑いで在宅起訴された。

 ソウル西部地検人権・名誉保護専担部(部長:姜鍾憲〈カン・ジョンヒョン〉部長検事)は3日、孫代表について暴行の罪で略式命令を請求したと発表した。略式命令とは、軽い犯罪に対し裁判なしに罰金・科料などを科する手続き。また検察は、キム氏については恐喝未遂の罪で在宅起訴したことを明らかにした。

 孫代表は昨年1月10日、ソウル市麻浦区上岩洞の日本料理店でキム氏の顔や肩をたたいた疑いが持たれている。キム氏は「孫代表は17年4月に、京畿道果川のある教会の駐車場近くでトレーラーに接触する事故を起こして逃走し、この事件の取材に乗り出したところ、孫代表から拳で2度殴られた」と主張して警察に通報した。これに対抗して孫代表は「キム氏がJTBCに採用してほしいと脅迫してきた」と、キム氏を告訴した。

 するとキム氏は、暴行の当時、孫代表と交わした会話の内容の録音とショートメールを公開し、孫代表を脅迫・名誉毀損容疑で再び告訴した。市民団体「自由青年連合」も、「孫代表が暴行事件を公論化しない代償として、キム氏が運営する機関にJTBCの資金2億4000万ウォン(現在のレートで約2220万円)を投資・サービス委託費として提供しようと言った」として、孫代表を背任の疑いで検察に告発した。孫代表は暴行・脅迫・背任・名誉毀損・当て逃げの5つの容疑、キム氏は脅迫・恐喝未遂の2つの容疑について、それぞれ捜査を受けてきた。

アン・ヨン記者
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