尹建永・白元宇氏の不正を告発した30代元職員が自首「自分も共犯」「二人を早く捜査して」

 民主党の尹建永(ユン・ゴンヨン)国会議員が韓国未来発展研究院の企画室長として在任中、会計不正に及んでいた疑惑と同院職員を白元宇(ペク・ウォンウ)元国会議員事務室のインターン職員として虚偽登録し、月給を受け取らせていた疑惑に関連し、2件の疑惑をメディアに告発した当事者キム・ハニ氏(34)が16日、「自分も共犯だ」とし、ソウル南部地検に自首した。疑惑は法治主義を正す行動連帯が今年6月に告発したもので、捜査はソウル南部地検に割り当てられている。

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団傘下の韓国未来発展研究院で会計担当職員だったキム氏は本紙の取材に対し、「告発から3カ月たっても参考人聴取の通知すらなかった。不正の共犯である自分が被疑者になっても構わないから、2人に対する厳正な捜査が行われ、不法行為が繰り返されないようにすべきだ」と述べた。法曹界からは「検察が『政権実力者』に対する捜査を握りつぶし、公益目的の情報提供者が処罰覚悟で自首するという状況まで招いた」とする批判が出ている。

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 キム氏は自首目的で提出した文書の中で、2011年5月17日に尹室長にキム氏名義の通帳を作るよう命じられ、尹室長から受け取った1100万ウォン(約98万円)を入金したと明かした。その上で、キム氏は2011年5-11月の地方自治体関連の業務費用2100万ウォン余り、南北共同宣言記念式関連の業務費用590万ウォン余りが入金された口座資料の写しを提出した。

 キム氏はまた、11年7月に尹室長の提案で当時キム氏を白議員事務室のインターンとして登録し、仕事は研究院で行い、月給の相当部分は白議員室から受け取ったと説明。キム氏は11年7-12月に国会事務処から550万ウォン余りが入金された本人の口座の取引内容を添付した。キム氏は「白議員室が何号室かも知らなかった」と話した。

 キム氏によると、ソウル南部地検は先月、キム氏に「他の事件の影響で捜査をできずにいる」と説明していたが、今回の資料提出を受け、検討するとの回答があったという。これに先立ち、尹議員は「根拠のない金銭取引や私的な支出はない。研究院と白議員室は協力関係だった」という趣旨の説明を行っている。

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パク・グクヒ記者
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