【寄稿】「青瓦台はいつも『朴正煕の亡霊』に追われている」

大統領の人気が低下しているのは、大統領でさえも困難と思われる業務を、国民は「できる」と期待しているため
「朴正煕コンプレックス」から脱し、国民個々人の幸せに焦点を合わせ、新しい政治ビジョンを提示すべき

 本当に必要なことは、新しい政治的ビジョンを明確に提示することだ。 朴正熙政権時代、韓国は北朝鮮に対抗して富国強兵を実現するのが目標だった。国全体は巨大な工場で、朴正熙は工場長、国民は工場で働く労働者だった。工場全体をどのように発展させていくかが当時の支配的な価値観だった。韓国社会はここから出発し、ますます前進してきたが、歴代の指導者たちはさらに進化した新たなビジョンを提示することができなかった。

 実際このような昔のビジョンに足りなかったのは、個人の幸せの追求だ。今、国民は国家発展のために犠牲になり、忍耐するよりも、個人の幸福を中心に考えている。今後、国家ビジョンが幸福や自由、繁栄、正義に最大の価値を置かなければならない理由がここにある。そのようなビジョンが明確になる過程で、政治指導者に対する期待も変わっていくだろう。指導者がやるべきことは、国民一人一人が目標を追求できる社会構造を作ることだ。

 政治家に対する期待がこのように変わっていけば、今や彼らを非難することも減るだろう。そのような変化は容易に起こせるものではない。結局、文大統領の人気は低下の一途をたどるだろう。その原因は、文大統領でも手に負えないと思っている仕事を、国民たちは「できる」と期待しているからだ。

マイケル・ブリン元ソウル外信記者クラブ会長(『韓国、韓国人』著者)

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