警察ドローンは韓国に38台・・・行方不明者は探しても犯罪者は探せません

6月から導入、行方不明者などを発見することも

 ドローンが現場に投入されたことで、一部の警察官は直接ドローンについて学び始めた。蔚山警察庁のチャ・デソン警査は2017年にドローンについて勉強を始め、翌年にはドローンに関する資格も取得した。チャ警査は17年、蔚山市内の西南湖水公園にイノシシがいるとの通報を受け捜索を行った際「消防官と警察官二十数人が2-3時間かけて苦労する様子を見ながら思った。もし空中にドローンを飛ばしてイノシシを探すことができれば、捜索もはるかにスムーズにできたはずだ」と考えたという。チャ警査は現在、現場の警察署から蔚山警察庁に派遣され、ドローンの運用を担当している。

 警察庁によると、今年6月から8月までに警察がドローンを使用した件数は合計103件だった。そのうち行方不明児童の捜索が41件、自殺の可能性がある人の捜索が36件、災害現場での捜索が26件だった。その中で行方不明となった児童については3人がドローンによって発見された。

 ドローンが使用された代表的なケースが今年7月9日、故・朴元淳(パク・ウォンスン)元ソウル市長失踪の通報が入ったときのことだ。当時、警察はソウル警察庁所属のドローン2台を臥竜山などソウル市城北区一帯に飛ばした。このドローン2台はいずれも6回飛行した。朴市長を発見したのは捜索犬だったが、ドローンは捜索時間の短縮に大いに役に立ったと評されている。また今年の夏に江原道春川市の衣岩湖で水害が発生したときも、ドローンが1カ月にわたり現場に投入された。当時、現場では「人口水草島」を固定する作業を行っていた民間企業のゴムボート、春川市環境監視船、警察のパトロール船の3隻の船が転覆した。そのため警察は8月6日から全国の地方警察庁13カ所に配備されていたドローン24台を衣岩湖の水害現場に投入した。最後まで発見できなかった行方不明者1人の捜索が終了した9月6日まで、警察のドローンは合計527回にわたり衣岩湖周辺を捜索した。

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郭彰烈(クァク・チャンリョル)記者
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  • ▲警察が導入したドローン。韓国の中小企業が開発したもので、価格は5000万ウォン(約460万円)ほど。/警察庁

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