シュバリエ氏は「香港やシンガポールのような狭い都市国家であれば、海を埋め立てて空港をつくることもあり得ようが、韓国はあえてそうする必要があるのか」と問い掛けた。シュバリエ氏は「鉄道と高速道路による空港へのアクセスも空港の立地を決める上で重要な検討要素だ。そうした観点でも金海新空港が加徳島空港よりも優れている」と述べた。シュバリエ氏は「4年前に加徳島空港建設案が(内陸部の)密陽に空港を建設するよりも低い点数だったことを覚えておく必要がある」とも語った。
韓国政府の首相室検証委員会が17日、金海新空港の完成(2026年)から30年後の56年の旅客需要に関連し、「変化を受け入れる余地が限られる」としたことにもシュバリエ氏は反論。「どんな空港であれ、30年後の需要を正確に予測するのが難しいことは同じだ。金海空港を拡張すれば、年間4000万人近くを受け入れられるので、相当期間は大きな問題はないとみている」と述べた。また、「追加拡張が必要だとしても、金海新空港であれ、加徳島空港を拡張するよりも技術的に容易だ」とした。シュバリエ氏は「将来の需要が心配ならば、東南圏新空港計画を変更し、時間を先延ばしするのではなく、速やかに金海空港の拡張工事に着手した方がよい」と提言した。