「女性団体→与党議員→ソウル市」のルートで朴元淳市長告訴の事実が流出

「女性団体→与党議員→ソウル市」のルートで朴元淳市長告訴の事実が流出

 ソウル北部地検は30日、故・朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長がセクハラで告訴された事実の流出経緯について、被害者が相談した女性団体と民主党の国会議員が流出ルートだったとする捜査結果を明らかにした。

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 同地検は朴前市長がセクハラで告訴された事実の流出疑惑について告発を受け、5カ月にわたって捜査を進めてきた。

 検察の説明を総合すると、まず被害者側の弁護士が告訴前日の7月7日、女性団体の代表A氏と電話で話し、告訴予定の事実を告知した。続いて、A氏が別の女性団体代表B氏らと数回電話し、B氏は同じ団体の共同代表であるC氏とも電話で話した。電話を終えたC氏が民主党の国会議員にその内容を告げた。その後、民主党議員はソウル市のイム・スンヨン・ジェンダー特別補佐に電話をかけ、朴市長に関する不適切な話が出回っているようだが、何が起きたのかと尋ねたとされる。

 イム特別補佐は同日午後、朴前市長に「具体的な内容や日程は分からないが、被害者からの告訴が予想され、女性団体と共に公にする予定だ」という報告を行ったとされる。

 検察は「事案の重大性と実体的真実を確認する必要性に考慮し、あらゆる捜査を徹底的に行った。流出経路に対するさまざまな疑惑が提起された点、関係者の人権侵害を最小化する必要性がある点などを考慮し、朴前市長を基準に逆方向に流出ルートをたどる捜査方法を採用した」と説明した。

 検察は関連する内容を警察などの捜査機関や青瓦台が流出させたとする疑惑については、嫌疑なしと判断した。

 朴前市長は今年7月10日午前0時すぎ、ソウル市の北岳山城郭遊歩道付近の山で死んでいるのが発見された。警察は朴前市長の死亡前日の9日午後5時すぎ、家族から朴前市長の行方が分からないとする通報を受けた。朴前市長は司法解剖が行われず、遺体が遺族に引き渡され、故郷の慶尚南道昌寧郡に埋葬された。

シム・ミングァン記者
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