「別荘での性的接待」疑惑が浮上した金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官が仁川空港に到着したのは2019年3月22日の夜10時すぎだった。空港で発券を受け、23日午前0時20分発のバンコク便を待っていた金元次官は離陸直前に法務部の緊急出国禁止措置で捕まった。法務部が「虚偽の事件番号」を使い、金元次官の出国禁止を執行したのは23日午前0時8分のことだった。
ところが、与党寄りの新聞の電子版に金元次官の出国禁止に関する最初の報道が掲載されたのは22日午後11時19分のことだ。その時点で金元次官は仁川空港に到着して1時間後だった。出国禁止書類が法務部に受理される前のことだ。金元次官の出国禁止に関することを準備段階で何者かから聞いたのでなければ不可能な報道だった。
当時金元次官が仁川空港に到着したという事実は法務部情報分析課の職員が最初に認知した。4日前の3月18日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「検察組織の命運を懸けろ」と金元次官の事件を徹底して捜査するよう公に指示して以降、仁川空港の法務部職員は被疑者でもなかった「民間人・金学義」の出国情報を数百回もリアルタイムで照会していた。
そして、22日夜に金元次官が空港入りした。その事実は直ちに法務部出入国本部を経て、大検察庁過去史真相調査団に報告された。青瓦台にも当然報告されたはずだ。当時出国禁止書類のねつ造疑惑が持たれたイ・ギュウォン検事は青瓦台民情首席秘書官室の李光哲(イ・グァンチョル)秘書官と司法研修院の同期で近い仲だった。