【コラム】これぞ「検察・メディア癒着」ではないか

 金元次官が出国禁止になったという最初の報道に他社は驚くほかなかった。敏感な個人情報である出国禁止の事実関係を捜査機関が報道機関に認めることはないためだ。法曹界からは「検事や青瓦台幹部が関連情報をリークしたはずだ」との声が漏れた。

 金元次官個人の不正とは別に、金元次官を捕まえるための権力機関の行動にあらゆる不法行為があった事実が最近になって明るみに出た。金元次官は2カ月後に拘束された。その過程で、映画に登場するような深夜のドラマチックな出国禁止劇が与党寄りの新聞だけでなく、与党寄りの放送でもリアルタイムで中継された。もちろんメディアの取材に聖域があってはならない。しかし、当時の報道が権力側と緊密にリアルタイムで連絡を取り合いながら行われたのは明らかだ。結果的に違法な出国禁止にも利用された格好だ。

 政権寄りのメディアは昨年、チャンネルAの記者が韓東勲(ハン・ドンフン)検事長に会い、事件取材を行ったことを巡り、「検察・メディア癒着」だと猛攻撃した。政権初期に積弊清算の捜査過程で検察の指揮系統にいたある検事長を最も多く取材していたのはそうしたメディアだった。チャンネルA記者は韓検事長と組み、柳時敏(ユ・シミン)盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団理事長の不正を暴こうとしたが未遂に終わったとして逮捕された。チャンネルAの失敗した取材は「検察・メディア癒着」で、メディアによる「金学義出国禁止」生中継は単に熱心な取材の結果物なのだろうか。

パク・ククヒ記者

■世界報道自由度ランキング韓国42位、中国177位、日本は?

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 【コラム】これぞ「検察・メディア癒着」ではないか

right

あわせて読みたい