【社説】ビル・ゲイツ氏「炭素中立には原発が必要」…この常識が通じない韓国

 ゲイツ氏は「今の世代の原発はそれ以外のいかなる発電施設よりも安全であり、開発中の次世代原子炉は安全度をさらに向上させた」と説明した。テラワット当たりの死者を見ると、石炭は24.6人だが、原発は0.07人にすぎないというのだ。今月13日に日本の福島県沖合を震源とする強い地震が発生した際、韓国与党・共に民主党では15日、原発の安全性を問題視する発言が相次いだ。しかし世界的に見ても地震によって原発の安全施設が損傷するとか、放射能が流出するといったケースは見られなかった。2011年の東日本巨大地震当時も福島原発は地震の際には確実にストップしたが、その後の津波で地下の非常用発電機が浸水したため事故が発生した。

 脱原発の影響で技術開発がストップすれば、韓国は次世代の原発開発競争からも脱落し、原子力の辺境国家に転落してしまうだろう。国の競争力は崩壊し、気候変動への対応に貢献できず、国民は大気汚染によって苦痛を受けるしかない。現政権は表向きは脱原発を主張しているが、背後では北朝鮮に原発を建設する問題を検討してきた。このままでは統一が実現した後も北朝鮮に電力を供給する手段がなくなってしまうだろう。

■世界競争力ランキング10位は米国、中国20位、韓国23位、日本は?

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