【萬物相】韓国若年層の反中感情

 朝鮮王朝の太宗と王子たちが悪霊に立ち向かって戦うという内容のあるテレビドラマが最近、「歴史歪曲(わいきょく)」論争に巻き込まれた。バチカンから来たカトリックの司祭に忠寧大君が中国料理をふるまう場面で、いざこざが起きた。「舞台は朝鮮王朝なのになぜ中国料理を使うのか」という抗議が集中した。悪霊払いを行うファンタジードラマに過ぎなくとも、そのまま看過はしなかった。青瓦台(韓国大統領府)の国民請願掲示板にも放映中止要求が集中した。この現象は若者層の反中感情を示している。

 「MZ世代」と呼ばれる韓国の青年らは、集団よりも個人の権利を大切に考え、人権・公正の価値に敏感だ。こうした青年たちが、共産党独裁体制に洗脳された中国の青年らと日常の空間で共にいるのだから、何かにつけて衝突する。香港民主化デモのとき、韓国の大学の壁新聞を破った問題で衝突したのが代表例だ。それでも、ヘイトの形で増幅することは避けなければならない。日本の小説家、村上春樹は「民族感情は二日酔いみたいなもの」と言った。二日酔いは時間が経てば消えるが、酒を飲み続けると悪化する。隣人として過ごすことが宿命ならば、共存の知恵を探すしかない。

金泰勲(キム・テフン)論説委員

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