【寄稿】ワシントンの戦略家たちが韓米同盟をのぞきこんだ

韓国は日本との関係改善が必要
韓国は多国間構想に参加しなければ中国の影響下に置かれ続ける
北朝鮮は非核化すれば制裁が緩和される
軍事訓練のような同盟資産を交渉のカードにしてはならない

 第一に委員らは過去4年間、韓米同盟の成果が低調だったと信じている。北朝鮮の脅威、中国の圧力、コロナ・パンデミック、全地球規模で民主主義の破壊が進む環境において、韓米同盟は両国の国益のためにさらに発展を続けねばならない。

 第二に韓米同盟は両国関係にとってマイナスとなる戦術的な障害を取り除かねばならない。その最初の段階として先週両国はトランプ前政権時代の無理な要求によって行き詰まっていた韓米防衛費分担金特別協定の妥結に成功した。次の段階は安全保障態勢の整備と、必要な事前の条件に基づき戦時作戦統制権(OPCON)移管問題で調整を行うことだ。

 第三に米国は信頼を強化するためより多くの対応を取らねばならない。トランプ前大統領は米国に対する北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の脅威と韓国に対する短距離ミサイルの脅威を分けて対応し、同盟国としての信頼を地に落とした。委員らは韓半島に米軍が駐留することで両国が「運命共同体」になることを最高位クラスに改めて確認し、ミサイル防衛と攻撃能力を含む韓米合同の国防力全体をアップグレードし、新たな拡張抑止力に向けた対話を始めなければならないと信じる。

 第四にCSISの委員会は韓米同盟について「弾力的アジアの回復」という目標に向け事前に協力を進めるべきことを勧告した。これは民主主義と人権、貿易の自由、経済的強要からの安全、クリーンな無線ネットワーク、透明かつ公正な開発支援、信頼できるサプライチェーンなどが尊重され、ルールに則った環境で繁栄するアジアを意味する。これらの原則を支持することは韓国の国益にも全面的に合致する。

■韓国が信頼できる国1位は米国、警戒すべき国は?

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  • ▲朝鮮日報のインタビューに答えるCSISのジョン・ハムリ所長

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