「英語で北朝鮮の実情を伝えたい」…ユーチューバーに転身する脱北者たち

アクセスが1000万回を突破した動画も

 米国で北朝鮮人権活動を行っている脱北民のパク・ヨンミさんは昨年8月「Voice of North Korea(北朝鮮の声)」と呼ばれる英語のユーチューブ・チャンネルを立ち上げた。パクさんは北朝鮮の人権問題や脱北民の話題はもちろん、音楽、食事、文化など軽いテーマを通じて米国と北朝鮮を比較している。「脱北民の私が好きな五つの米国料理」というテーマの動画では、パクさん自らステーキを食べながら、北朝鮮の共同農場で牛を盗んで食べた罪である若者が公開処刑された逸話を紹介するというパターンだ。両江道恵山出身のパクさんは13歳だった2007年に北朝鮮から逃げ出し、韓国で生活後15年からニューヨークのコロンビア大学で学んでいる。現在パクさんのユーチューブ・チャンネルは開設から8カ月で登録者が50万人に達するなど大きな人気を集めている。

 最近はパクさんのように英語のユーチューブ・チャンネルを通じて北朝鮮の実情を国際社会に伝える脱北民が増えている。彼らの英語チャンネルは米国はもちろん、全世界の若者に北朝鮮問題への関心を持たせているという。

 北朝鮮で労働党39号室(党の財政経理部で外貨獲得機関)の元幹部だった父と共に北朝鮮を脱出し、現在は米ワシントンに住むイ・ヒョンソンさんとソヒョンさん兄妹も昨年末「ビョンハッタンTV」を開設した。平壌で金星(クムソン)学院、外国語学院、金日成(キム・イルソン)大学を経て海外にも留学した二人は自らの経験に基づいて北朝鮮の実情を伝えている。金正恩(キム・ジョンウン)政権の残酷さや人権問題の実態についても批判している。

■「2020年腐敗認識指数」韓国33位、北朝鮮170位、日本は?

キム・ミョンソン記者
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  • ▲平壌出身で米国に定住しているイ・ソヒョンさんのユーチューブ・チャンネル「ビョンハッタンTV」/ビョンハッタンTVキャプチャー
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