警察によると、B容疑者らは昨年3月から、米国の銃器サイトで購入した銃器部品を67回にわたって韓国国内へひそかに持ち込んだ。分解した銃身やスプリング、引き金などを、自動車やおもちゃの銃の部品だと偽って税関の検査網をすり抜けた。インターネットにアップされた銃器の製造動画を見て、密輸入した銃器部品と模造銃器を結合させる手法で拳銃や小銃の完成品を作った。一味は金属探知機を利用して軍部隊周辺で実弾を集め、火薬や模擬弾を利用して射撃練習も行った。
警察の性能実験の結果、押収された拳銃5丁は、銃弾が厚さ1センチの合板7枚を貫通し、1列に並べたビール缶4本を貫くほどで、威力は本物の銃器と違わなかった。模造銃器26丁も、人にけがをさせたり致命傷を負わせたりできることが判明した。
警察関係者は「銃器の製造・流通犯罪は大きな人命被害やテロ犯罪に悪用されかねない」とし「好奇心で部品を密輸したり製造したり、流通させたりすることも重大犯罪に該当するだけに、気を付けるべき」と語った。なお警察は、銃器部品を見逃した輸入通関手続きの改善も関税庁に要請する計画だ。