スペイン・ニンニク「テソ種」の人気は若い消費者の食文化と消費性向の変化によるものだ。この年代は韓国食よりもパスタなど欧米の料理を好む傾向があるが、これらの料理にはスペイン・ニンニクの方が当然良く合う。また最近はニンニクを袋ごと購入するケースは減っているが、一方で皮がむかれた「むきニンニク」の消費が増えている。流通業界のある関係者は「皮をむくとスペイン・ニンニクの方が白みが感じられるため、若い層に好まれているようだ」と語る。農村振興庁の関係者は「年代が若くなるほど辛味が嫌われるのでスペイン・ニンニクの栽培が急速に広がった」との見方を示した。
ニンニクに限らず辛味の強い品種よりも甘みを前面に出す品種の方が最近は人気が高い。その代表的なものが最近海外から入ってきた「スーパー・スイート・コーン」だ。一般のとうもろこしに比べて糖度が2-3倍でかんだときのシャキシャキ感も特徴だ。水分が70%に達するためダイエット食品としても人気だ。Eマートによると、先月のスーパー・スイート・コーンの売り上げは前年同期比で約132.1%増加し、個数では50万本以上売れたという。
最初から甘みがない食品に甘みを入れた品種も人気だ。昨年初めて韓国に紹介された「ステビアトマト」も大きな人気を集めている。栽培過程で天然甘味料のステビアを注入して栽培することで、トマトに砂糖をかけたような甘みが出る。キャンプなど新しい文化に影響を受け人気が高まった品種もある。その代表的なものが「咸タマネギ」だ。スペインのタマネギ「カルコット」を主に慶尚南道咸陽郡で栽培したため付けられた名前だ。当然のことながら韓国のタマネギに比べて辛味が弱く甘みが強い。このタマネギは根から茎までそのまま火にあぶって食べる。農村振興庁の関係者は「韓国人の好みが変わり、それによって生産される品種も少しずつ変わっている」「最近は辛味が弱く甘みが強い韓国産ニンニク『ホンサン』を開発し、農家に普及するなど今の韓国人に好まれる品種を育てていく計画だ」とコメントした。
キム・チョンリョン記者