■韓流ドラマの大ヒットで「気になる主人公のファッション」
今年1月、日本法人を設立したMUSINSAは、プラットフォーム自体が進出するのではなく、MUSINSAに出店している企業が日本進出を果たすのに必要な物流や顧客管理といった営業インフラをサポートする形で行われている。
カカオが買収したジグザグは、日本で「NAUNAU(ナウナウ)」というファッションeコマース・アプリをお目見えさせ、日本国内で韓国東大門市場のファッションを直接販売できるようアプリ内のストア開設から運営・物流に至るまで全般的なサービスを行っている。東大門の小売業者が多いブランデーの場合、ネイバーが日本で運営するスマートストアに出店する形で日本進出が行われている。eコマース業界によると、カカオとネイバーは日本のオンライン・ファッション・プラットフォームへの進出を皮切りに、本格的に海外オンライン商取引に乗り出す。
これに先駆け日本市場への進出を果たしたのは、韓国の中小企業のオンライン・ファッション・ショッピングモールだ。日本のネット上で韓国の衣類を販売する「ディーホリック」は、年間取引額1100億ウォン(約100億円)を計上するプラットフォームにまで成長した。「ユクユクガールズ」「ホットピング」など韓国人気のオンライン・ファッションモールも、日本現地でサイトを運営している。ヨガウエアを手掛ける「ゼクシィミックス」は昨年8月、日本のオンライン・ショッピングモール最大手「楽天」に出店。以来3カ月でヨガウエア部門で1位にのし上がったほか、同じくヨガウエアを手掛ける「andar」も昨年、日本にオンラインモールをオープンした。最近、日本で婦人服のオンライン販売を始めた韓国企業の関係者は「日本のファッション市場は店舗や小売店を中心に形成されてきたが、昨年のコロナ発生を機にオンライン・ファッションモールに対する需要が高まりを見せた」と話す。