大韓アーチェリー協会は東京五輪を前に代表選抜の公正性をいっそう高めた。2019年8月に行われた代表第1次選抜時にこれまでの韓国代表選手も全員参加させた。以前は韓国代表でない選手同士で第1次・第2次選抜を行った後、韓国代表選手たちと第3次選抜-評価試合を行い、最終代表を選んでいた。つまり、第1次・第2次選抜を飛ばすことができた韓国代表歴のある選手たちのメリットをなくしたのだ。
また、韓国代表選抜の過程で終盤の「手加減や手心」が加わる可能性を防ぐため、同じ実業団チームの選手同士を第1試合で対決させるように組んだ。乱数表のように複雑な選抜ポイント算定方式も引き続き行った。2016年リオデジャネイロ五輪2冠の張恵珍(チャン・ヘジン、34)も第2次選抜の壁を超えられなかった。
代表選抜戦が第2次まで終わった2020年3月に新型コロナ問題で東京五輪が1年延期された。大韓アーチェリー協会は2020年の韓国代表選手たちに五輪出場権を与えるかどうかで悩んだが、2021年も代表を新たに選んで東京に送ることにした。全選手が再び「ゼロベース」で競い合った。2020年の韓国代表選抜時に肩のけがで途中棄権した金済徳は同協会の方針のおかげで再びチャンスをつかむことができた。
男女選手198人が昨年10月から今年4月までの7カ月間に3回の選抜戦、2回の評価試合を行った。険しい道のりで生き残った男女3人ずつが東京行きのチケットを手にした。これら6人がトーナメント戦、リーグ戦、記録戦などで放った矢だけでも3000本あまりに達する。