韓国の「冷凍人間」第1号申請者キム・ジョンギルさん(仮名)は、自身の母親に再会したら、「お母さん、よく寝られた?」と聞きたいと言って涙をぬぐった。キムさんが22日SBSスペシャル夏特集『不滅の時代第2部:冷凍人間』編で語った。
キムさんは昨年5月、血液のがんで死去した80代の母親を冷凍保存した。韓国初の事例だった。キムさんは「救急車で(母親は体が)揺れるほどもがいていた」「『私はまだ逝きたくないのに、なぜお前の父親は私を呼ぶんだ』と(叫んだ)」と回想した。そして、「母とは長年一緒に暮らしているが、そのような姿は初めて見た。あまりにも胸が痛んだ」「これほどまでに(母親が)生きようという意志を持っているのだ(と感じた)」と言った。
父親を亡くして6カ月後に母親まで亡くすのがつらかったキムさんは、冷凍保存を決めた。キムさんは「弟は反対した」「私が『父の葬儀の時、これは違うと思った。(母親を)粉にするのは自分が許せない』と押し通した」と言った。
キムさんの母親は死去してすぐ第1次冷凍処理された後、冷凍保存用タンクがあるロシアのモスクワに移送された。保存契約期間は医療技術の発展速度や冷凍保存者の蘇生(そせい)の可能性などを考慮して、100年に定められた。
この期間中、キムさんは現地から送られてくれる映像で、母親が保存されている冷凍タンクだけを確認することができる。キムさんは「今、母はモスクワにいるが、私が行っても解決策があるわけでもない」「ここで祈っている」と語った。