韓国のゲーム会社は新入社員にコーディング教育、バッテリーメーカーは物理学の授業

■ソウル大学・高麗大学・延世大学出身者も現場への適応に1年

 ゲーム、ソフトウエア、AI(人工知能)などの業界では「最近どの分野でもエンジニアの求人難が問題になっているが、これは大学の教育がその原因だ」と口をそろえる。実際に上位名門大学のコンピューター関連学科では、コーディングを直接行わせるよりも理論的な背景を教えることに力を入れている。首都圏の四年制大学でコンピューター工学を専門とする教授たちは「コーディングの授業は教授ではなく講師が担当するケースが一般的で、彼らは一人で多くの学生を教えているので大変な労力が必要だ。そのため基礎的な理論を伝えることに力を入れている」と語る。ゲーム業界やネット業界で実際に使えるコーディングの応用能力を教えることは現実的に不可能な仕組みになっているのだ。

 バッテリーの業界では最初から研究職を採用するのは難しい。サムスン、LG、SKなどの大手メーカーは今電気自動車用のバッテリー事業に力を入れており、電解質や電極などの素材開発に必要な化学専攻の人材はもちろん、これらの素材を効率的に包括するモジュール分野のエンジニアの需要も高まっている。しかしどこの企業も開発者の60-70%は化学分野の出身者で充当できるが、モジュール開発に必要な物理学分野の出身者はほとんどいないという。また実際に物理学専攻の学生を採用しても、化学に関する理解が足りないケースがほとんどのようだ。そのためあるメーカーの開発担当者は「LGは先日、忠清北道の梧倉工場に世界初のバッテリー専門教育機関を建設すると発表したが、これは言い換えれば韓国の大学ではこの種の教育がまともに行えないことを意味する」と指摘した。

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パク・コンヒョン記者 , チェ・インジュン記者 , オ・ロラ記者
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