手口も巧妙化している。今月7日には慶尚南道昌原市の高校教員が職員室に女子生徒を呼び出し、相談するふりをして片手でスマートフォンを持ち、スカートの中を撮影し、不審に思った生徒の通報で警察に逮捕された。先月には忠清北道清州市で高校3年生がスリッパと足の間にスマートフォンを挟み、女性教員のスカートの中を撮影したとして、警察に身柄が引き渡された。運転練習用の自動車の座席下部に小型カメラを設置し、スカートの中を撮影した自動車教習所の講師もいた。
小型カメラの設置場所もテレビのセットトップボックス、トイレのドアの穴などよく知られた場所ではなく、壁掛けの美術品、テーブル上のライターなど知能化している。先月違法撮影の罪で懲役刑を受けた20代の男はライターの形のカメラを持ち、バス停留所で撮影したり、公衆トイレにライターを設置したりして、人々に疑われないように女性の身体部位を撮影していた。
警察と地方自治体などが隠しカメラの取り締まりを続けているが、被害者本人が周囲を疑って確認すること以外にはこれといった対策はないのが実情だ。警察庁関係者は「隠しカメラの設置が疑われる場合、部屋の照明を全て消し、天井の電灯周辺、テレビのセットトップボックスなどをスマートフォンのライトで照らすと、カメラのレンズに光が反射するケースがある。不審な物体を確認したら、すぐに警察に通報してほしい」と呼び掛けた。