韓国の若者の間で暴走するフェミニズム…男女平等唱えながら性的少数者を排除

女子大合格した「トランスジェンダー女性」、反対署名運動で入学断念

恋愛・性関係・結婚・出産拒否も

有利な部分だけ取る「ビュッフェミニズム」論争

 女性ではない性別を排除し、トランスジェンダーや男性の同性愛を受け入れないフェミニズムは「分離主義フェミニズム」と呼ばれる。海外では主流でないが、2010年代後半から韓国の20-30代を中心に若いフェミニストたちの間で支持されている。本紙調査でも、「フェミニズムに肯定的な関心を持っている」とした回答者のうち、「フェミニズムは第3の性を含む性平等だ」と答えた割合は10人に1人(9.1%)にも達しなかった。これらの人々は「韓国社会におけるジェンダーの矛盾は男性優越主義に端を発するものなので、男性と連帯してはならず、女性が社会で優位を占めるべきだ」と主張する。2018年、盗撮に対するぬるま湯的な捜査を糾弾するソウル・恵化駅でのデモで、主催側が安全のためにデモ参加対象者を「生物学的女性」と規定し、男性はもちろんトレンスジェンダーを排除したのが分離主義の代表的な事例だ。

 20-30代が主軸の分離主義フェミニストたちは、脱コルセットと「非恋愛・非性関係・非結婚・非出産」を意味する「4B運動」も共に主導している。家父長制内での妊娠と出産による負担は女性に偏っており、異性との恋愛でも女性が受け入れなければならないリスクが大きいということだ。脱コルセットと4B運動こそ最も強力な女性運動のやり方だという認識が広がり、これに従わなければフェミニストではないという主張が強まっている。

〈特別取材チーム〉金潤徳(キム・ユンドク)週末ニュース部長、キム・ヨンジュ社会政策部次長、卞熙媛(ピョン・ヒウォン)産業部次長、キム・ギョンピル政治部記者、ユ・ジョンホン社会部記者、ユ・ジェイン社会部記者、ユン・サンジン社会部記者

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