「習近平の中国の夢は白昼夢に過ぎない」…ISが中国の一帯一路を脅かす理由とは

「習近平の中国の夢は中国帝国主義の白昼夢に過ぎない」…ISの英字機関誌『ホラサンの声』が主張

 「フォーリン・ポリシー」誌は「『ホラサンの声(VoK)』の記事は、イスラムテロ集団の間で中国に対する関心が、ムスリム弾圧という宗教的観点から、米国・ロシア・英国のようにグローバルな覇権を追求する中国帝国主義へと移っていきつつあることを意味する」と分析した。VoKの記事は、中国の一帯一路政策を、かつて英国の植民政策の先頭に立った東インド会社と同じ「現代版帝国主義膨張」と見なした。

 他方、IS-Kは「中国は西側と違ってソフトパワーも弱く、対米グローバル競争、周辺国との地域的競争の構図により、グローバルな覇者になるには限界がある」とも主張した。また、米中対立の構図の中で、ISが中国の利益を攻撃できることを示唆した。

 IS-Kは記事で「野蛮な中国の無神論者たちは、グローバル覇権に有利な文字的利点も持ち合わせていない」とし「臆病な中国の無神論者たちに、西側とISを同時に相手にする度胸はあるか」と問うた。

 またIS-Kは「中国の物質主義・重商主義的帝国主義」を、かつて短命に終わったモンゴルの西進になぞらえ「中国の悪党ども(Chinese thuds)も、モンゴルのように同じ形で失敗するだろう」と主張した。

 IS-Kは、中国の一帯一路プロジェクトを攻撃する案に関して「中国企業がイスラム戦士の攻撃を嫌ってモザンビークでの事業をやめた事実」を想起させ「数十兆ドル(10兆ドル=約1480兆円)かかる『一帯一路』が適切な海外ビジネス環境を整えられず、巨額の損失を被ったときにどう感じるか、罪のないウイグル族ムスリムの血にまみれた無神論者たちに尋ねる」「中国はカリフの戦士たちの鋭い刃を食い止めることはできないだろう」と記した。

 「フォーリン・ポリシー」誌は、これに関して「中国の夢は西側からだけでなく、アフガニスタンなど複数の地域に存在するISからも挑戦を受けるものとみられる」との見方を示した。

李哲民(イ・チョルミン)国際専門記者

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