(アンカー)
医師でもある野党・共に民主党の申賢栄(シン・ヒョンヨン)議員が自宅近くに来させた明知病院のドクターカーには、同議員だけが乗ったわけではありませんでした。歯科医の夫も同乗していました。当時ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に載せた写真も夫が撮っていたことが明らかになりました。与党・国民の力は「申賢栄議員は事故現場を政治活動の場として利用した」と批判しています。申賢栄議員は「国会議員ではなく医師として現場に行ったものだ」と釈明しました。ですが、私たちが当時の明知病院の現場出動者名簿を確認したところ、申賢栄議員の名前も夫の名前もありませんでした。無断でドクターカーに同乗したということになり、医師として行ったという言葉も説得力がなくなりました。
ハン・ソンウォン記者の独自報道です。
【TV朝鮮ニュース動画】夫とドクターカーで現場入りした申賢栄議員、15分で去っていた…「救援活動ほとんどしていない」
(記者)
共に民主党の申賢栄議員がSNSに掲載したドクターカー内部の動画です。事故現場に到着した車内の時計は午前1時40分と表示されています。
「ドクターカーをパワハラによりタクシー代わりに使った」と批判されるや、申賢栄議員はSNSやインタビューで「救急医療チームであり、災害派遣医療チームの一員としてとして現場に行った」と主張しました。
(申賢栄/共に民主党所属議員)
「国会議員としてではなく、救急医療チームの一員として、医師として…」
しかし、取材の結果、申賢栄議員は災害派遣医療チーム、いわゆるDMAT(ディーマット)の隊員ではなく、救急医療チームの出動者名簿にも名前がありませんでした。
現場で救助活動をほとんどしていないという疑惑も取りざたされています。
申賢栄議員は事故現場に15分ほど滞在した後、保健福祉部長官の官用車に乗って国立中央医療院に行き、状況報告を受けました。
福祉部関係者は「申賢栄議員は直接的な救助活動をしていなかったという証言があるため、実態把握に努めている」と語りました。
また、ドクターカーに同乗した申賢栄議員の夫が撮影したSNSの写真を見ると、同議員はDMAT隊員だけに発行される災害安全立入証をかけており、緊急対応マニュアル違反だとの指摘も出ています。
(李鍾成〈イ・ジョンソン〉/国民の力所属議員)
「夫が同行したかどうか、そしてDMAT隊員だけに支給される災害安全立入証を支給された経緯などを国民の前で一つ一つ明らかにし…」
テレビ朝鮮ハン・ソンウォンでした。
(2022年12月20日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)