無人店舗万引き犯「おなかがすいて…」 警察官5人が自腹で生活必需品を提供 /釜山

 (アンカー)

 無人店舗でカップラーメンなどを十数回万引きした50代の女が逮捕されました。体が不自由な夫と一緒に暖房装置もない考試院(簡易宿泊施設)で暮らしていました。警察官たちは取り調べに先立ち、生活必需品を買って渡しました。

 ハ・ドンウォン記者がお伝えします。

【ニュース動画】無人店舗万引き犯「おなかがすいて…」 警察官5人が自腹で生活必需品を提供

 (記者)

 釜山市内のある無人店舗です。1人の女がカップラーメン2個と菓子を取り出し、袋に入れました。

 この女は翌日も無人店舗で飲み物を万引きしました。

 (無人店舗の店主)

 「主に清涼飲料水やカップラーメンをたくさん万引きされました。一日に3回くらい来て持っていくので…」

 この50代の女は今月4日以降、無人店舗1店から16回にわたり8万ウォン(約8300円)相当の商品を万引きしていました。

 警察は無人店舗の防犯カメラを分析し、この考試院で暮らしている女を逮捕しました。

 警察の取り調べで女の厳しい暮らしが明らかになりました。女は暖房装置のない考試院で体が不自由な夫と暮らしていました。

 この夫婦は20年前から基礎生活(生活保護)受給者に指定されていましたが、生活が厳しく、カップラーメンで日々の食事を済ませていました。

 警察は自治体にこの夫婦の状況を通知しました。

 女を摘発した警察官5人はポケットマネーでカップラーメンやマスクなどの生活必需品を買い、届けました。

 (キム・ジョンソプ/釜山鎮警察署強力〈凶悪犯罪〉9チーム)

 「おなかがひどくすいていて犯行に及んだということで、空腹をまずどうにかしなければ取り調べができないと思い…」

 全国の10万ウォン(約1万円)以下の生計型窃盗事件は毎年5万件を超えます。

 テレビ朝鮮ハ・ドンウォンでした。

(2022年12月22日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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